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そして、車両の使用制限命令 (駐禁罰則事情)

 9月26日までに大阪府公安委員会は、全国で初めて、短期間にくりかえし、駐車違反で摘発された車両の「使用制限命令」を出しました。
 『(大阪)府警によると、(命令を出された)会社員の乗用車は6月上旬に5回、大阪市西成区の交差点で違法駐車した。会社員は「友人に貸したが、誰が違反したかは分からない」と話したという』(http://www.sankei.co.jp/ 09/26)。
 この会社員の話がウソか本当か、わかりませんが・・・

 今回の改正道交法では、違法駐車で摘発された場合、つぎのような流れで処理が進むことになってます(運転者=車両所有者の場合)。
 1a=警察署などへ出頭し、「反則金」を支払う(免許点数に加点) → 処分終了
 1b=「反則金」を支払わない → 「放置違反金」の納付命令 →2a、2b、2c
 2a=「放置違反金」を支払う(免許点数に変化なし) → 処分終了
 2b=「放置違反金」を支払わない → 督促命令 → 「放置違反金」を支払う(免許点数に変化なし) → 処分終了
 2c=「放置違反金」を支払わない → 督促命令 → それでも「放置違反金」を支払わない → 財産差し押さえ(免許点数に変化なし) → 処分終了

 では、「使用制限命令」とはなにかというと・・・
 2a〜2cまでの処分を受けた車両所有者が、6か月以内に何回も「放置違反金」納付命令を受けていた場合に発生する、追加処分のようなもの。
 たとえば警視庁HPによると6か月以内に3回「放置違反金」納付命令を受けると、普通自動車の場合、最高2か月の「使用制限命令」が出されます。
 さらに・・・
 これに懲りず、「使用制限命令」が解除されたあと、同じ車に乗って、再び「放置違反金」納付命令を受けた場合、今度は、6か月以内に2回の納付命令だけで、同じく最高2か月の「使用制限命令」が出され・・・
 さらにさらに、「使用制限命令」が解除されたあと、三たび同じ車に乗って、「放置違反金」納付命令を受けたなら、6か月以内にたった1回の納付命令で、やはり最高2か月の「使用制限命令」が出されます。
 ややこしいこと、この上ありませんが、ただ、個人で乗っているぶんには、そこまで駐車違反を繰り返すドライバーはあまりいないでしょう。
 問題なのは、タクシーやトラックなどの業務用車両の場合で、運が悪ければ、何回も「使用制限命令」が出される可能性があります(全国初の放置違反金滞納による”財産差し押さえ”対象となったのはトラックでした)。
 実際、今回、初めて出された「使用制限命令」ですが、『(大阪)府警は、同様な違反を繰り返している車両約130台についても処分手続きを進める方針』(http://www.sankei.co.jp/ 09/26)といいますから、かなりの数の業務用車両が、”待ったなし”の瀬戸際にあるんじゃないでしょうか。
 ちなみに、「使用制限命令」が出された車両には、「運転禁止標章」というステッカーが貼られ、これを無視して運転したり、あるいは勝手にこれをはがしたりすれば、さらに罰則の対象となります。

 では、「使用制限命令」を出される一歩手前にいる、ドライバーがとれる防衛手段はなにかといえば・・・
 免許点数に加点されるのを覚悟で、「反則金」を支払うことぐらい。
 そういう意味では、「反則金」をなんどでも立て替えてくれる「駐禁反則金保険制度」は心強い味方だったんじゃないかと思いますが、それも、06年9月いっぱいで最大手の保障協会が廃業するとの報道があったばかり。
 ドライバーにとって、抜け道がどんどんふさがれている感があります。
 もっとも、違法駐車をしなければ、悩む必要はまるでないんですけどね・・・ (06/09/28)

sen

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