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悲しい裁判 (高齢ドライバー問題)

 加害者に過失があったとはいえ、悲しい裁判です・・・
 3月26日、05年8月に起きた交通事故をめぐり、前橋地裁に、慰謝料を請求する裁判が起こされていることがわかりました。
 裁判を起こしたのは、『関越自動車道を乗用車で走行中、逆走してきた軽トラックを避けようとして事故に遭った茨城県古河市の男性会社員(45)と家族』(http://www.tokyo-np.co.jp/ 03/27)。
 訴えた理由として、男性会社員は、事故の際、『逆走してきた軽トラックを避けようと中央分離帯に激突。男性らが車外に脱出した直後に車は炎上した』(同上)、『「死の恐怖を味わった」』(同上)としています。
 ちなみに、慰謝料の金額は『約370万円』(同上)。
 悲しいのは・・・
 訴えられたのが、『軽トラックの運転手(77)』(同上)であること。
 3月2日、閣議決定された道交法改正案によれば・・・
 『高齢ドライバー対策は、75歳以上の免許証更新時に判断力などを調べる認知機能検査を導入したほか、これまで70歳以上の努力義務としていた「もみじマーク」の表示を、75歳以上には義務づける』(http://www.asahi.com/ 03/02)となっています。
 事故を起こした軽トラックの運転手は、まさに、改正案でいう「高齢ドライバー」。
 もちろんこの報道だけでは、高速道路を逆走した、軽トラックの運転手の認知機能に問題があったのかどうかわかりませんが、一般論でいうと、警察庁のまとめによれば、05年・・・
 『65歳以上による交通死亡事故は、昨年(05年)1,033件(前年比14件増加)起きた。特に70歳以上で758件(同68件増)と急増し、信号を無視したり一時停止を怠ったケースが目立つ』(http://www.mainichi-msn.co.jp/ 06/11/30)とされ、06年度も・・・
 『高齢ドライバーによる交通死亡事故は前年比2.0%減の1,012件。ハンドルやブレーキ操作のミス、漫然運転、一時不停止が多かった』(http://www.tokyo-np.co.jp/ 01/25)と、わずかに減ったものの、高齢ドライバーが深刻な問題であることが分かります。
 なにしろ、『昨年(06年)の交通事故死者は前年比7.6%減の6,352人』(同上)。
 ということは・・・
 06年度に発生した、死者が出た交通事故の約6件に1件に、高齢ドライバーが関係していることになるからです。
 なお、06年『6〜7月、69歳以上の高齢運転者約4,000人を対象に簡易検査を試験的に実施したところ、2.5%が「認知症の疑いがある」と判定され、23.7%が「認知機能の低下」が疑われた』(http://www.mainichi-msn.co.jp/ 11/30)というデータもあります。
 こうした高齢ドライバー問題について、自治体レベルでも・・・
 自主的に、免許を返納した高齢ドライバーにタクシーの割引サービスを実施したり・・・
 富山県富山市では、『運転に自信がない高齢者が県警に免許を返すと』『路線バスや電車などが利用できる約2万円分の乗車券と、身分証明書として住民基本台帳カードか運転経歴証明書の取得費が支給される』『「高齢者運転免許自主返納支援事業」』(http://www.asahi.com/ 06/11/18)を実施するなどしています。
 とくに富山市では、返納支援制度を実施してから、『それまでの約10倍のペースで返納が進んでいる』(同上)とか。
 いくら健康に自信があっても、歳をとれば反射神経や判断力が鈍るのは、生物として当然のこと。
 前橋地裁に起こされたような裁判が、全国に広がらないためにも・・・
 富山市のような高齢ドライバー対策が、もっと出てくればよいのにと思います・・・ (07/03/28)

sen

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