罰金も原付の後継? 電動キックボード(罰金:令和229)

(初出:21/11/15)

罰金も原付の後継? 電動キックボード・・・

2006年、駐車監視員制度開始当初より不公平感があったのが、原付の駐禁反則金。

その金額は、放置駐車違反(駐車禁止場所等)で9,000円となりますが、これは、車両価格に雲泥の差がある大型バイクと同じ金額なのです。

そのせいもあってか、近年、原付の台数が激減しています。

2020年7月、警察庁に設置された「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」第1回会議に提出された資料によれば、直近10年間(2010~2019年)で、原付自転車の保有台数は、約3割近く減少しています。
※参考:「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/index.html

そして、この有識者検討会で話し合われているのが、原付にとってかわる次世代モビリティ、電動キックボードの扱いについてです。

2021年4月までに計7回開かれた検討会では、たとえば、電動キックボードのために、小型低速車(時速15km程度)という新たな車両区分を設け、車道のほか、普通自転車専用通行帯、自転車道、路側帯の通行を認める案などが検討されています。

全体に検討会では、電動キックボードが公道を走ること自体は認めていて、速度、ヘルメット着用、免許の有無などの条件について詰めているような印象を受けるので、順調にいけば、電動キックボードはこのまま、一般に普及していく流れになるのではないでしょうか。

CO2を排出しない環境先進都市の実現をめざす東京都など自治体にとっても、電気で走る次世代モビリティの電動キックボードは、交通ルールさえ整備されれば、歓迎すべき存在でしょう。

個人的には、小型低速車という新たな車両区分が設置されるなら、駐禁反則金も新しくしてほしいような気がします。

原付より、さらに安い車両の登場が想定される電動キックボードに対して、ハーレーダビッドソンと同額の反則金は厳しすぎるのでは・・・