自動運転レベル4登場でくつがえるか、駐禁の常識(取締:令和203)

(初出:21/04/06)

 『当該車両等の運転をする者がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態』(駐車の定義)・・・
 自動運転には、すべて手動のレベル0から、完全自動運転のレベル5まで6段階あります。
 現在実用化されているのはレベル3までで、これは、”ブレーキ、加速、ハンドル操作全てシステムが行うがドライバー対応も必要”というレベル。
 一般にレベル3の運転責任は、”ブレーキ、加速、ハンドル操作全てシステムが行う”時はシステム側にあり、それ以外の状態ではドライバー側にあるとされます。
 しかし、さらに段階が進んだレベル4になると、原則、運転責任はシステム側となるようです。
 つぎのような報道がありました。
『警察庁の有識者検討会は1日、限定エリアでアクセルなどの操作をすべて行う自動運転「レベル4」について、路線バスや電動カートなどの移動サービスを対象とした交通ルールの在り方を報告書にまとめた。これまでドライバーに求めていた交通ルールの順守を、自動運転システムに求めることなどを提言した。また、運転免許がなくても走行を認めることも明らかにした。
 レベル4では乗客を除いて車内は無人で、車載の自動運転システムがアクセルやブレーキなどすべてを操作する。道路交通法に基づく従来の「運転者」はいない。』
出典:毎日新聞ウェブサイト 21/04/01 「自動運転レベル4、無免許でOK ルール守るのは車 有識者検討会」(https://mainichi.jp/articles/20210401/k00/00m/040/035000c)
 ここで議論されているのは”限定エリア”の通行なので、イメージ的には、お台場などを運航する「新交通ゆりかもめ」が地上を走るような感じでしょうか。
 ゆりかもめを利用するのに運転免許が必要ないように、”限定エリア”での自動運転「レベル4」移動サービス利用にも、運転免許は必要ないようです。
 ただの乗客なのですから。
 まだ報告書が提出されただけで、法整備されたわけではありませんが、普通に考えて、システムがすべて行うなら、乗客は何もすることがありません。
 万一、利用している自動運転「レベル4」の車が駐禁したとしても、利用者が駐車場所を指定していなければ、責任を問われることはなくなるかもしれません。
 運転していないのですから。
 それどころか、自動運転「レベル4」の車についているハンドルやアクセルは、通常は人が操作できない可能性すらあります。
 へたにいじれるようになっている場合、人間が誤操作をして事故を起こす可能性があるからです。
 人間とシステム、どっちがアクセルとブレーキを踏み間違う可能性が高いのか。
 自動運転を開発している会社には、そうした研究データがあり、すでに結論が出ているかもしれません。
 ただ、こうした研究は、人間とAIの関係について議論を呼ぶきっかけともなりかねないため、公表されることがないような気もします・・・