(初出: 06/10/16) ※アーカイブ
高齢化社会が進めば、高齢者ドライバーも増える・・・
年をとれば、反射神経やとっさの判断力が鈍り、交通事故を起こしやすいことはもちろんですが・・・
ふだん運転しない高齢者ドライバーの中には、法律などの変化、たとえば駐車違反の取り締まりが強化されたことを知らない方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
さらに、深刻なのは・・・
「高速道路を逆走した高齢者ドライバーは認知症だった」・・・
ときどきニュースなどで報じられる、こうした事件を防ごうと、予定では07年以降、警察庁が高齢者ドライバーの管理にのりだすことを決めました。
そもそも70歳以上のドライバーには、周囲に高齢者ドライバーが運転することをアピールする、もみじマークを車につけることが求められていますが、その取付率は約2割程度。
そこで、つぎのような報道がありました。
『警察庁は12日、記憶力や判断力などの認知機能が低下したり、認知症の疑いがあったりする運転者を把握するため、高齢運転者に認知機能検査を義務付ける方針を決めた』
『70歳以上に義務付けられている免許更新時の高齢者講習などの際に検査を実施し(1)認知症の疑いがある(2)認知機能が低下している疑いがある(3)認知機能は低下していない、の3つに分類する方針』
『約4000人の高齢者を対象に検査を実施したところ、認知症の疑いがあったのは全体の2.5%、認知機能低下の疑いがあったのは23.7%だった』
(http://www.tokyo-np.co.jp/ 06/10/12)。
「認知症」と診断された場合、免許は取り消しにされるそうですが、本人が「認知症」だと自覚せず、まわりもさほど心配しない場合は、医者にはかからないわけで・・・
免許更新時に強制的に検査を受けさせることで、「認知症」の疑いがある場合は、自覚させようというわけです。
もっとも、車がなければ不便になるのは目に見えてるわけで、自分で運転するかわりの手段を充実させていかないと、免許の返還率はあがらないんじゃないんでしょうか・・・