駐禁も飲酒運転も取り締まり強化 (その他92)

(初出:07/01/04) ※アーカイブ 

 06年は、すくなくとも8月までは「駐禁取り締まりが民間委託化された年」でした。
 それが06年8月25日、福岡市で発生した幼児3人が犠牲となった事故以来・・・
 「飲酒運転厳罰化へ動き出した年」として、記憶される年となったような気がします。
 実際、07年1月4日、警察庁がまとめた06年12月29日~07年1月3日までの、年末年始の光津事故発生状況ではつぎのようになっています。
『全国での死者数は91人で、統計の残っている70年度以降で過去最少。同庁は「飲酒運転時の事故が減ったことが大きい」としている』
(http://www.asahi.com/ 07/01/04)
 また、06年全体を振り返った報道でもつぎのようになっています。
『昨年1年間の全国の交通事故死者数は、前年より519人(7.6%)少ない6,352人で、1955年の6,379人以来、51年ぶりに6,000人台前半にとどまったことが警察庁のまとめでわかった』
『警察庁では死者数の減少について「昨年8月に福岡市で発生した幼児3人死亡事故により、飲酒運転に関心が高まったことや、シートベルトの着用率向上などの効果が出た」としている』
(http://www.yomiuri.co.jp/ 07/01/02)
 たしかに、駐禁の取り締まり強化は、経済効果約1,800億円と試算され、駐車監視員が見回る地域では目に見えて効果が現れています。
 でも、人の一生を台無しにしてしまう「飲酒運転」と、反則金(放置違反金)支払いで済んでしまう「違法駐車」では、犯した罪の重みがちがいます。
 これは想像ですが、警察庁の理想としては・・・
 有名な「破れ窓」理論ではありませんが、ドライバーが「違法駐車」に気をつけることで、より重大な違反である「飲酒運転」にも注意を払うようになることかもしれません・・・