狙われた”カーナビ” (その他97)

(初出:07/03/27)  ※アーカイブ

 車上狙いの被害額が上昇しています・・・
 つぎのような記事がありました。
『車上ねらいの1件あたりの平均被害額は昨年調査時より約8万円上昇して39万円になりました』
(日本損害保険協会HP 「自動車盗難事故実態調査(2006年度実施) 07/03/19)」
 平均被害額が急上昇したのは、被害全体の4割近くをカーナビが盗まれるケースが占めたたため。
 最近のカーナビは高性能になっていますが、そのぶん価格も高価なため、狙われているのです。
 調査によれば、06年度都道府県でもっとも車上狙いが多かったのは大阪府で、26.3%。
 不名誉なワ-スト1を記録してしまった大阪府警は、06年12月から、車上狙いが多発している地域をカーナビ上に爆弾マークで表示するシステムの運営を開始したり、車内にものを置かない「車内からっぽ宣言」運動を推奨したりするなど、汚名返上に躍起です。
 ただ、皮肉なのは・・・
 駐車監視員制度が導入されるまえ、「大阪の違法駐車の現場は甘くない」とまでいわれていた大阪で、制度導入後、御堂筋の放置車両が約8割も減るなど効果が出てきたというのに。
 車上狙いの約7割(※大阪市域内。大阪市域外では約8割)が、駐車場で被害にあっているということ。
 駐禁をとられないよう、駐車場に停めたのに、こんどは・・・
 車上狙いを気にしなければならないとは。
 ”難儀な話”です・・・

※日本損害保険協会HPによれば、車上狙いにおけるカーナビ被害は、15年65件、16年43件、17年96件と急増しましたが、18年は19件と急減しています。
出典:日本損害保険協会 19/03/20 「「第20回自動車盗難事故実態調査結果」を発表」(http://www.sonpo.or.jp/news/release/2019/1903_01.html)