駐車監視員のおかげ?  なくなる車庫証明シール(令和301)

(初出:25/02/12)

駐車監視員のおかげ?  なくなる車庫証明シール・・・

2006年6月開始された、「駐車監視員制度」。

巷では”緑のおじさん”などと呼ばれながらも、地道に業務を遂行する”駐車監視員”の活動の成果として、違放置車両確認標章(駐禁ステッカー)取付け件数は年々減少しています。

具体的な数字をあげると、2007年には全体で2,967,843件だった駐禁ステッカー取付け件数が、2023年には780,829件にまで減少※1。

比率でいえば、70%以上の激減です。

おかげで、当初、47都道府県で実施されていた”駐車監視員制度”ですが、島根県では令和4年4月1日以降実施されなくなりました※2。

こうした状況を受けてか、つぎのような報道がありました。

自家用車の保管場所を示すために車の後部ガラスなどに貼り付ける円形のシール「保管場所標章」が廃止される。路上駐車の摘発が減るなどしているため。

出典:毎日新聞ウェブサイト 24/05/18 「車の保管場所標章を廃止へ 後部ガラスのシール 「車庫証明」は継続」
https://mainichi.jp/articles/20240517/k00/00m/040/372000c

実際に、廃止されるのは、令和7年(2025年)4月1日から。

令和7年4月1日から自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律が施行され、警視庁関係手数料条例が改定されます。
施行後は、車庫証明申請等で交付していた保管場所標章(標章シール)が廃止され、手続き、申請書等の様式、手数料が変更になります。

出典:警視庁HP 更新:24/12/26 「保管場所法改正と手数料等変更のおしらせ」
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kotsu/hokan/commission.html

子どものころ、カッコいい車に、なんでこんなカッコ悪いシールが貼ってあるのか、不思議でしょうがなかった、「保管場所標章」。

ついに、消滅です。

ただ、個人的には将来、年々取締りが厳しくなっている”自転車”※3に、この「保管場所標章」の貼付が義務づけられたりしないかと、勘繰っているところです・・・

~参考記事~
※1=数字で見る、駐禁車両の減少
※2=「交通指導取締り|駐車対策」(島根県警察)
https://www.pref.shimane.lg.jp/police/02_traffic_safety/traffic_enforcement/
※3=自転車が主役、令和6年春の全国交通安全運動