(初出:06/05/29) ※アーカイブ
まだまだ氷山の一角でした・・・
先日、53回もの駐禁を繰り返し、警察の呼び出しを無視しつづけた”豪傑”が逮捕されたとお伝えしましたが、世間には、もっとたくさん豪傑がいました。
つぎのような記事がありました。
『駐車違反などの交通違反をしながら、再三の警察の呼び出しを無視して応じなかったドライバーについて、警視庁交通執行課は26日までに、道交法違反などの疑いで約900人分の逮捕状を請求した』
http://www.tokyo-np.co.jp/ 06/05/26
『逮捕状を取った違反者のうち、半数以上は駐車違反をしながら反則金を支払わず、6回以上の出頭要請に応じなかったケース。約2割は、飲酒運転や無免許運転などの悪質な違反で、3回以上の出頭要請に応じなかった運転者。8回の駐車違反をして出頭要請に応じない20代男性もいた』
900人ですよ、900人。
中国の有名な小説「水滸伝」は、名だたる豪傑が集結して大あばれする話ですが、集まった豪傑の数は108人。
広い中国で108人が騒いだだけで小説として成立しているのに・・・
東京だけで900人もいるのですから、団結したらおそろしいことに(まあ、ならないでしょうけど)・・・
水滸伝の豪傑たちはみなアウトロー、お尋ね者でしたが、今回、逮捕状を請求された900人も立派なお尋ね者です。
みなさん、「たかが駐車違反くらい・・・」と思っていたのでしょうか。
または出頭のタイミングを逃し、出るに出られない状況になっているのでしょうか。
いずれにせよ、逮捕状が出たら、いつ自宅や勤め先に警察官が連行しにくるのかわからず、まともな社会生活が送れません。
実際、警視庁は毎年、呼び出しに応じなかった1300人前後を逮捕しています。
逮捕されたらどうなるかというと、調書を取ったあと区検に送られ、罰金刑の略式命令が出され、即日釈放というケースが大半とか。
これを読んでいる、警察からの呼び出しを無視しているドライバーの皆さん。
家族や同僚の前で連行されるようなことになる前に、警察署に出頭するという選択肢もご検討されたらいかがでしょうか。
最後まで抵抗するというのも、ひとつの手ではありますが、勇ましい活躍だった梁山泊の豪傑たちも。
ついには力尽き、壊滅しているのです・・・
※補足:出頭命令を無視して逮捕される目安の回数は”5回”になっている可能性があります(参照記事:逮捕のカウントダウン早まる? (逮捕:令和101))