事務的といわれる所以 (その他50)

(初出:07/07/05)※アーカイブ

 事務作業となんら変わりません・・・
 「駐車監視員」の仕事ぶりが事務的だと怒り、詰めよった男性が逮捕されました。
 つぎのような記事がありました。
『「勘弁してください」などと話しているのを目撃』
『「駐車監視員が事務的に取り締まっているように見えて腹が立った。一万五千円を払う運転手がかわいそうだと思った」と供述している』
(http://www.tokyo-np.co.jp/ 06/07/01)
 この男性、関係ないのに「駐車監視員」と駐禁ステッカーを貼られたドライバーの会話に割り込み、監視員の胸を強く押して、公務執行妨害の現行犯で逮捕されたのです。
 はたで見ていても腹が立つくらい、「駐車監視員」の態度が”事務的”だった、ということでしょうか。
 だとしたらこの先、同じような事件が続くかもしれません。
 なぜなら、最初のうちは機器の扱いに不慣れで、時間がかかっていた「駐車監視員」の確認作業ですが、日増しに作業に慣れ、作業速度もスピードアップ。
 その結果、たとえば三重県警では、つぎの記事のような状況になっているからです。
『津、四日市両市内にある民間の駐車監視員による違法駐車取り締まりの活動範囲を拡大』
(http://www.chunichi.co.jp/ 07/07/03)
 しかし、「駐車監視員」の増員はなし。
 人数は変わらないのに、活動範囲を拡大したわけで、考えられる理由はふたつ。
 1=当初の担当区域の駐禁車両の数が減った。
 2=「駐車監視員」が作業にかける時間が短縮された。
 おそらく、両方の理由は合わさったものと思われますが・・・
 「駐禁をばんばん摘発したんで、取り締まり数が減った。確認作業にも慣れて、受け持ち地域を早く回れるようになった。よし、範囲拡大だ」みたいなノリで、話が進んでいるとするなら。
 とうぜんながら「駐車監視員」の態度は、どんどん事務的になっていくと思われます・・・