急増、バイク駐禁2 (駐車場34)

(初出:07/04/14) ※アーカイブ

04年4月8日内閣委員会では、松井孝治参院議員(※04年当時)による質問が白熱していました・・・
つぎのような記録がありました。

『国土交通省がバイク駐車場が全国でどれだけあるかを知らないという状況で、この民間委託でどんどんチケットを切りましょうというのが進んでいくというのは、やっぱりこれは私は政府としては問題じゃないかと思いますよ』
『実際、二輪のライダーから見れば、切符切られるのは私たちで、実際、駐車場がないんだからどうするんだと。じゃ、どういう指導をしているのかという話になるわけですよ』
(出典:国会議事録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/ 04/04/08)
 
実際、この質問から3年たった現在、停める場所のないバイクに「駐車監視員」がばしばし駐禁ステッカーが貼っているわけで、「どうなっているんだ」と全国のバイクライダーが思っています。

ところが、こうした意見に対する鶴保政務官(※04年当時)の答弁はつぎの記録のようなものでした。

『駐車場の整備についてはまだまだ十分であると言い切れるところまでには来ておらないという認識をしております』
『地区特性や二輪車を含めた駐車需要等に留意し、地方公共団体や公安委員会等と連携を図りながら、適切な内容の駐車場整備を推進する所存ではございます』
(出典:国会議事録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/ 04/04/08)
 
結果的に二輪車専用駐車場はほとんど整備されずに、駐禁取り締まりは強化されました。

つまるところ、ニワトリ(違法駐車摘発)が先か、卵(駐車場整備)が先かという問題であって、政府(自民党)は、ニワトリを選んだ、ということなのでしょう。
 
またバイクに乗る国会議員も少ないでしょうから、松井議員の意見は国会の場で、”力なき集団の言葉”として空しく響いたのかもしれません(3へ)・・・