(初出:20/10/21)
空飛ぶクルマ開発競争に、また1社参戦です・・・
つぎのような報道がありました。
中国の新興電気自動車(EV)メーカー、小鵬汽車は「空飛ぶ車」分野に参入すると発表した。2023~25年を目標に実用化し、高級車の価格帯での販売をめざす。同分野ではトヨタ自動車や中国民営最大手の浙江吉利控股集団などが相次ぎ参入しており、開発に弾みがつきそうだ。
出典:日経新聞ウェブサイト 20/10/19 「小鵬汽車、「高級車並み価格」で空飛ぶクルマ 23年にも」https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65112600W0A011C2XR1000/
当サイトでも、2019年からたびたび取り上げている未来の移動手段、空飛ぶクルマ。
記事にもありますが、その開発には車業界はもとより、異業種から参入が相次ぎ、激化しています。
それもそのはず、その将来に見込まれる経済効果が半端ありません。
2040年に1兆5000億ドル(約157兆5000億円)―。米モルガン・スタンレーは19年、空飛ぶクルマの市場予測で巨大な数字を打ち出した。
出典:ニュースイッチ 20/10/16 「トヨタも出資する“空飛ぶクルマ”、2040年には150兆円市場に!」https://newswitch.jp/index.php/p/24211
じつは、コロナ禍の現在のほうが、景気が良かったバブル時代より恵まれているものがあります。
それは、スマートフォンを筆頭とする通信手段です。
停まらないタクシーの気を引くため、銀座では手にした一万円札を振ってるという人がいたというバブル都市伝説が生まれた背景には、道端でタクシー会社に連絡する携帯電話が普及していなかったという事情があります。
しかしその後、莫大な利益を生む携帯電話には多額の開発費と時間が投入され、気がつけば、誰もが持っていて当たり前のツールとして普及しました。
この携帯電話(スマートフォン)と同じように空飛ぶクルマも、完成したら瞬く間に台数を増やし、ビル街の上空を車が飛び交う光景も日常のものとなるかもしれません。
ちなみに、これまで公開された「空飛ぶクルマ」試作機の動画は、つぎの通り。
ざっと調べただけでも、これだけあります。
ここに新たに、中国のメーカーが名乗りを上げたわけです。
さらに、試作機はなくとも鋭意研究中の企業は、トヨタを筆頭にいくらでもあり、まさに群雄割拠の様相を呈する「空飛ぶクルマ」開発競争。
国産メーカー、株式会社SkyDriveのHPに掲載されているタイムテーブルによれば、販売開始は2023年予定。そして2030年には、空飛ぶクルマの自動運転化が予定されています(参照:株式会社SkyDrive https://skydrive2020.com/)。
そのころにはパトカーも空を飛び、上空から駐禁を監視するようになるかも。
ところで、空飛ぶクルマが登場する映画といえば、個人的に真っ先に名前があがる「ブレードランナー」で主役を演じた、御年78歳のハリウッド俳優ハリソン・フォード。
同映画ではスピナー(空飛ぶクルマ)を運転していたフォードですが、プライベートでも飛行機が大好きで、好きが高じてライセンスを取得、自ら操縦桿を握ることで有名です。
そんなフォードならおそらく、空飛ぶクルマにも興味津々ではないかと思うのですが、彼が元気なうちにクルマで空を飛ぶことができるかどうか。
待ち遠しくて、フォードは空飛ぶクルマの夢を見るかもしれません・・・
※参考記事:
「気分はもうパリ(その他:令和150)」
(https://xn--ckzq57d.com/sonota170/)