(初出:21/11/30)
令和のラッタッタ・・・
近距離の移動手段といえば、徒歩か自転車しかなかった昭和の昔、彗星のように登場し、1年で25万台も売れたモビリティがあります。
その名もロードパル、通称:”ラッタッタ”。
その正体は、1976年(昭和51年)、女性ユーザーをターゲットにホンダが開発した、軽量で気軽に乗れる原付バイクです。
ホンダのバイクといえば(※某女優のチャンネル名ではありません)、スーパカブが有名ですが、そのスーパカブが94,000円で売られていた時代、59,800円という激安価格で販売されたロードパルは、瞬く間に主婦層のハートをつかみ、爆発的に売れた伝説の原付です(59,800円という価格は、当時の自転車2台分だったとか)。
「ロードパルが昔の原付というのは、分かった。でも、”ラッタッタ”って、なんだ」とお思いの方。
当然の疑問です。
ロードパルを発売するにあたってホンダは、テレビCMにアカデミー主演女優賞を受賞したこともあるハリウッドの大女優ソフィア・ローレンを起用。
そのソフィア・ローレンがロードパルのハンドルを握りながら、くりかえしたセリフが「ラッタッタ」なのです。
撮影当時42歳だったソフィア・ローレンは、まさにホンダがターゲットとした主婦層が憧れる女性像とオーバーラップしていました。
そこで、今回のタイトルです。
来年(2022年)以降、日本でも本格的に普及するのではないかと思われる電動キックボードですが、ソフィア・ローレンの「ラッタッタ」に匹敵するようなCMを作るようなメーカーはないでしょうか。
たとえば、アンジェリーナ・ジョリーにオファーし、スタイリッシュなCMを制作するとか。
個人的には、都会の風景が似合う電動キックボードは、SNSに載せても「映える」し、ヘルメットなしで乗れるようになればヘアスタイルを気にしなくてもすむので、女性の潜在需要もかなりあるのでは、と思っています。
盗難対策も兼ねて、自分らしくカスタマイズ(デコった)した電動キックボードが流行る日がくるような気もしますが、果たしてこの予想は当たるかどうか。
なお、「ラッタッタ」 の時代、原付は滅多に駐禁をとられることがありませんでしたが、 令和の今、電動キックボードはその辺に停めると、駐車監視員が黙っていないと思うので、注意が必要です。
レトロ感満載でお送りした回でした・・・