お買い得はまだ先か、電動キックボード(その他:令和246)

(初出:22/01/23)

お買い得はまだ先か、電動キックボード・・・

2022年1月現在、性能や仕様はほとんど同じでも、個人所有とシェアリング型では法律の扱いがちがう、電動キックボード。

ヨーロッパ、アメリカでは早くから普及していましたが、日本でも2021年12月に、ヘルメットを任意にするなどの”規制緩和”案が出され、一気に注目が集まりました(参考記事:ブーム確定、電動キックボード、つぎなる注目は)。

今はまだ、無免許で乗ると違法となる電動キックボードですが、テレビなどで取り上げられることも多く、「乗ったことはないが、見たことはある」という人が急増しています。

ただ現在、公道を走れる電動キックボードは、ナンバープレートをとったり、保険加入したりと手間がかかり、なにより10万円以上もする製品がほとんど(参考記事:その電動キックボード、合法ですか)。

量販店やECショップでは5万円前後で買える製品もありますが、それでも、”オモチャ感覚”でちょっと試すには、高額です。

でも、それが半額だったら、どうでしょう。

そんな心理を突いた詐欺が横行しているとのいう報道がありました。

人気の電動キックボードを通販サイトで購入したものの、商品が届かないというトラブルが相次いでいます。実態を取材すると、購入者をだます悪質な手口が見えてきました。

出典:テレ朝news 22/01/21 「【独自】“電動キックボード”詐欺相次ぐ…通販サイトで購入も「届かない」」 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000242284.html

ECショップを装った詐欺は、以前から多数報告されています。

高額なブランド品や人気のゲーム機などが、格安で、よい口コミも多数ついて販売されていたので注文したら、いつまでたっても商品が届かず、気がついたらショップごとなくなっていたという被害報道を目にした人も多いのではないでしょうか。

こうした手口はSNSなどでも拡散されており、おかげで、ブランドやゲーム機などでは詐欺にひっかかる人が少なくなってきたので、商品として目新しい電動キックボードが使われたのかもしれません。

颯爽と街を走る電動キックボードの映像を見て、興味を持ったものの、
「ちょっと試すには、高すぎる。でも、半額ならいいかな」
と、自分へのご褒美感覚でポチって、被害に会うといった感じでしょうか。

半額とはいえ、万単位となる被害は、泣き寝入りするには惜しすぎます。
怪しげなお買い得品には、興味本位で、手を出さないことをお勧めします。

いずれ法律が改正され、16歳以上ならノーヘル、免許なしで電動キックボードに乗れる日がきたら、さまざまな製品がどっと市場に溢れる事態が予想されます。

海外からは、ブランド品の電動キックボードが輸入されるかもしれません(参考記事:夢のフェラーリオーナー! ただしキックボード…)。

国内でも、ふるさと納税の返礼品として入手できる、国内メーカー産電動キックボードが続々登場するかもしれません(参考記事:「ふるさと納税」でゲット! 電動キックボード)。

かつて携帯電話が登場したとき、多くのメーカーが一斉に開発に乗り出し、バリエーションに富んだ製品が発売されましたが、歴史が繰り返されるような予感がします。

そんな、電動キックボードの、いわば戦国時代が到来したなら、ほんとうにお買い得な製品が見つかるようになるのではないでしょうか。

もちろん、それでも詐欺には十分注意が必要ですが・・・

※参考|個人で買える電動キックボード(Amazon) ):
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