気をつけよう、電動キックボード逮捕報道(逮捕:令和241)

(初出:22/01/11)

気をつけよう、電動キックボード逮捕報道・・・

突如として2021年12月23日流れた、電動キックボードの”規制緩和”報道(参考記事:ブーム確定、電動キックボード、つぎなる注目は)。

電動キックボードの一大ブーム到来を予感させるニュースでしたが、気になるのが、たびたび報じられる、電動キックボードがらみの逮捕報道です。

こちらは、昨年2021年11月大阪で起きた事件。

先月、大阪ミナミの路上で、電動キックボードに乗っていた49歳の容疑者が自転車と接触してけがをさせ、そのまま走り去ったとして、ひき逃げなどの疑いで逮捕されました。

出典:NHK NEWS WEB 21/12/09 「大阪 ミナミ 電動キックボードでひき逃げなどの疑い 逮捕」https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211209/2000054880.html

これまでにも、既存の規制が改正されたり、新たな制度が施行された直後は、その周知を兼ねて、みせしめのように逮捕報道が流されることがありました。

古くは、「駐車監視員制度」施行後、駐車監視員に暴行し、初の逮捕者となったアルバイト店員の事件(参考記事:全国初、逮捕1号)。

テレビや新聞、雑誌などで一斉に報道されたその事件のあらましは、当時「駐禁.com」でもお伝えしましたが、それ以外の場所でも、16年たった今でも、探せば簡単に読むことができます。

最近だと、2020年6月から厳罰化された、妨害運転(あおり運転)について。

同年8月に大分県で発生した、同容疑初の逮捕劇については、まだ容疑の段階からマスコミで報じられました。

大分県別府市で車の通行を妨害する目的で急ブレーキをかけるなどしたとして、県警が道交法違反(あおり運転)容疑で日出町の派遣社員の男(46)を逮捕する方針を固めたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。警察庁によると、逮捕されれば、あおり運転を厳罰化した6月30日の改正道交法の施行後、全国初めてとみられる。

出典:日経新聞ウェブサイト 20/08/18 「あおり運転厳罰で初逮捕へ 大分、改正道交法違反疑い」 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62743750Y0A810C2000000/

この容疑者は実際、報道の翌日逮捕されましたが、逮捕されるやいなや、匿名から実名報道に変わったのは序の口、女性週刊誌にはフェイスブックに載せていたプライベート写真を晒され、記事内で容姿を揶揄されるなど、散々な目にあっています。

自業自得といえばそれまでですが、執行猶予付きの有罪判決(懲役2年6月)という判決が下された裁判の経過も詳細に報道され、その内容は、おそらくこの人が生きている間はおろか、亡くなっても、ネット上から消えることはないでしょう。

こうしたニュースを多くの人が見ることで、法律が変わったことや新しく施行されたことを知り、「ああいう風にはならないよう、気をつけよう」と注意するようになるわけですが、今年2022年、同じような状況になりそうなのが、規制が改正される電動キックボードです。

大幅に規制が緩和される見込みとはいえ、交通反則切符(青切符)の対象になるため、上記記事のようなひき逃げはもちろん、速度違反や信号無視などでも逮捕される可能性があります。

もちろん、駐禁取締りの対象にもなるでしょう。

とくに改正法施行直後はかんちがいして、「規制緩和でなんでもありだぜ! ヒャッハー」と無謀運転するドライバーが出てこないよう、厳しい電動キックボードの取り締まりが予想されます。

法律が改正されるのを機に、電動キックボードデビューを考えてる方も沢山いらっしゃるかと思いますが、ご利用は、新たな規制についてよく調べてからにすることをお薦めいたします。


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