税金の上納と還流 (反則金:令和79)

(初出:19/11/30)

 パトカーが駐禁をとられる・・・
 ミイラ取りがミイラになるような出来事ですが、実際に、過去に何度も発生しています。
 07年11月08年5月、そして、直近では、19年9月
 07年11月は交通違反の取り締まり中に、08年5月は空き巣の捜査中に、そして19年9月は小中学生に交通安全の指導をするためにと、それぞれ公務でパトカーを使用していたのですが、駐禁をとられました。
 駐禁をとられた場合、一般のドライバーであれば、警察に出頭して「反則金」を納付し免許に加点されるか、そのまま放置して「放置違反金」を納付するかの2択(人によっては3択)ですが、パトカーの違反の場合は選択の余地がなく、前者「反則金」納付を選ぶことになります。
 なぜなら、パトカーの所有者は警察ですから、放置すれば、警察署に「放置違反金」が送付される羽目になるのですから。
 まさに、ミイラ取りがミイラ。
 いずれの違反も出頭(あるいは出勤ついでに)、運転していた警察官が反則金を納付しています。
 ちなみに、反則金として納付すると国の歳入になりますが、放置違反金として納付すれば都道府県の歳入となります。
 一般の警察官は地方公務員なので、地方自治体の歳入から支払われた給料の一部(反則金)が、国の歳入に上納されたことになるわけです。
 ところが、国会議員の秘書が、駐禁の反則金を政治資金で支払ったという報道がありました。
『収支報告書や稲田氏の事務所によると、ともみ組は18年10月11日、政治活動費の「その他の経費」として交通反則金1万5000円を支出した。秘書が東京都内で政治活動中に駐車違反をしたことによる反則金で、稲田氏本人は同乗していなかったという。』
出典:毎日新聞ウェブサイト 19/11/29 (https://mainichi.jp/articles/20191129/k00/00m/010/274000c)
 国会議員の歳費は国の予算から出るので、パトカーの駐禁が上納となるのとちがって、こちらは税金が還流したような感じでしょうか。
 もっとも収支報告書は修正されるということなので、こうした状態はすぐに解消されると思います・・・