埼玉で一斉徴収、放置違反金滞納(罰金:令和244)

(初出:22/01/20)

埼玉で一斉徴収、放置違反金滞納・・・

たびたびお伝えしている、放置違反金の滞納問題。

ざっと、おさらいすると、つぎのとおりです。

駐禁を確認された(黄色い駐禁ステッカーを貼られた)、運転者がとれる手段は二つ。

1=最寄りの警察署に出頭し、反則金を納付、行政処分点数による加点を甘んじて受ける。
2=出頭せず、放置違反金の仮納付書が届いたら、期限内に納付する。

しかし、中には、送付されてきた仮納付書を放置する不心得者がいます。

そうした運転者への対応については、こちらの記事(参考記事:■駐禁の仕組み2(放置違反金、滞納処分)■)にまとめましたが、簡潔にいうと、
車検が通らなくなるか、
逮捕されるか、
または、滞納処分(差し押さえ、取り立てなど)を下されます。

以前は、納付を無視して逮捕されたニュースを目にすることが多かった印象がありますが、近年は滞納処分を実施したという報道のほうが多いような気がします。

逮捕されても報道されないケースもあるでしょうが、当サイトが確認した、放置違反金を納付せず逮捕された事件は、20008年が最後(参考記事:44回でも1回でも逮捕)。

いっぽう、放置違反金を納付せず、滞納処分を受けたという報道は頻繁にあります。

先月(2021年12月)も埼玉で、下記のような事件がありました。

県警交通指導課は22日、放置違反金滞納者に対する特別一斉徴収を行い、放置違反金など計46万8千円を徴収した。
対象者は朝霞市のアルバイト男(48)ら18人。同課はバイク1台(4万1千円相当)と16人分の預金口座(計38万2千円)を差し押さえ、居宅訪問で4万5千円を徴収した。

出典:埼玉新聞ウェブサイト 21/12/23 「許さない…禁止場所で放置駐車、違反金を納付しない18人の預金口座など差し押さえ 催促応じず一斉徴収」 https://www.saitama-np.co.jp/news/2021/12/23/07_.html

コロナ禍で税収が落ち込み気味な昨今。
逃げ得は許されず、警察による取り立てはいっそう厳しくなることが予想されます。

おそろしいのは、放置違反金を滞納した場合の延滞金が、高額なこと。

詳しくは、こちらの記事(参考記事:じわじわくる延滞金の恐ろしさ)にまとめましたが、うっかりすると、放置違反金と同額か、それ以上に膨らむことがあります。

ほんの数分の駐禁で15,000円の放置違反金が確定した時など、”納得いかない”のは無理もありませんが、警察相手にゴネ得は通用しないので、ここは、被害を最小限におさえる期限内納付を検討されることをお薦めします・・・