自転車逆走から、”罰金15万円”(罰金:令和281)

(初出:22/09/16)

自転車逆走から、”罰金15万円・・・

今年(令和4年)から「自転車指導啓発重点地区・路線」が選定され、全国の警察が本腰を入れて、自転車取締りに乗り出したことをお伝え※1してから、3日。

早速、つぎのような報道がありました。

名古屋市北区の国道で自転車に乗って逆走し、ほかの車の通行を妨害したとして、逮捕された無職の男性について、名古屋簡易裁判所は15日、罰金15万円の略式命令を出しました。

出典:メ~テレ 22/09/15 国道で自転車に乗って逆走し、ほかの車の通行を妨害したとして逮捕された男性に罰金15万円の略式命令 https://www.nagoyatv.com/news/?id=015130

記事によれば、罰金刑が出されたこの男性、道路を逆走してトラックと衝突しかけ、トラックがブレーキを踏んで停車すると、自転車を放置したとか。

軽い気持ちでやったことが思わぬ騒ぎとなって、こわくなり、逃げたのかもしれません。

詳しくは書かれていませんが、現場は”北区”とあるので、愛知県警北警察署が選定した「自転車指導啓発重点地区及び路線」だった可能性もあります(参照:愛知県警察 「自転車指導啓発重点地区及び路線」 北警察署 https://www.pref.aichi.jp/police/koutsu/jitensha/images/03kita.pdf)。

しかし、トラックの運転手をはじめ、多くの目撃者がいただろうし、なにより動かぬ証拠の自転車が現場に残されていたのですから、逃げ切れるわけがなく、事件(8月22日)を起こして2週間後(9月5日)、男性は逮捕されました。

そして逮捕から10日後(9月15日)、上記、罰金刑が下されたのです。

調べたところ、罰金を科す略式手続が確定すると、前科として扱われるとのこと。

自転車で逆走したことがきっかけで、逮捕→罰金→前科と、人生が激変してしまった、この男性。

ちなみに、違法駐車(駐禁)も放置違反金を納付せず、放置していると逮捕される※2ことがありますが、逮捕された多くの人が発する、お決まりのセリフがあります。

それは、「まさか逮捕されると思わなかった」・・・

この男性も似たような心境だとは思いますが、恐ろしいのは、この事件が、人ごとですまないことです。

多くの人が日常の足として用いている交通手段、自転車。

運転するのに免許の必要がない自転車ですが、じつは、道路交通法上、”軽車両”と位置付けられています。

自転車で、スピードを出して歩道を走ったり、アルコールを飲んだ直後運転した経験のある人は、少なくないかと思いますが、そうした運転をしていると、いつ警官に制止され、この記事の男性のような不幸な事態に陥らないとかぎらないのです。

ちなみに近い将来、この自転車と同じように、16歳以上であれば、だれでも無免許でも乗れるようになるのが、電動キックボード※3。

今回の自転車取締り強化、個人的には、2年後くらいに始めなければならない、電動キックボードの取締り準備を兼ねているような気がするのですが、果たして・・・

参考記事:
※1=要注意! 「自転車指導啓発重点地区・路線」
https://xn--ckzq57d.com/torisi159/
※2=覚えてられない違反回数 レッドカードはいつ6
https://xn--ckzq57d.com/bakkin27/
※3=激論の電動キックボード、なぜ施行は2年後?
https://xn--ckzq57d.com/sonota225/

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