「駐車監視員」東京都取り締まり状況 (その他39)

(初出:06/12/11) ※アーカイブ

 死者まで減った?・・・
 警視庁によれば、06年の交通事故死者数は、過去最低になる見通しとの記事がありました。
『今月8日までの死者数は昨年同期比30人減の239人。統計を取り始めた1954年以降、最も少なかった79年の年間死者数277人を大幅に下回っているからだ』
『民間の駐車監視員の導入など6月から始まった駐車違反の取り締まり強化。「違法駐車が少なくなり、無理な車線変更の事故や、駐車車両の陰からの飛び出しが減少し、死亡事故抑止に貢献した」と分析する』
(http://www.yomiuri.co.jp/ 06/12/09)
 1954年といえば、50年以上も昔のこと。
 ちなみに、過去最高の死者数を記録したのは19992年で、年間509人を記録したとのこと。
 まさに「交通戦争」の様相。
 その終結に向けて、「駐車監視員」の力が大きかったというのですから、戦争でいえば、英雄扱いです。
 たしかに、110番された通報の中には、「通学路に車が停まってて、飛び出す子供が見えなくて、あぶない。なんとかならないか」というものがあると報告されており、違法駐車が事故の原因となるケースは多く、死者が減った背景に、違法駐車取り締まりの強化の影響が大きいことは容易に想像できます。
 ちなみに、06年に、警視庁が「駐車監視員」に違法駐車確認業務を委託したのは、都内12区(江戸川区、江東区、品川区、渋谷区、新宿区、墨田区、台東区、中央区、千代田区、豊島区、文京区、港区)のみ。
 すでにその効果がじゅうぶん認められているため、07年からは、さらに委託する区が増えるかと思われますが・・・
 そうなれば、さらに交通事故死者数は減るかもしれません・・・

※平成30年都内交通事故死者数は、81名にまで減少しました。
 出典:警視庁ウェブサイト(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/traffic_accident.html)