駐禁と防災 (その他71)

(初出:06/07/10) ※アーカイブ
 
 駐禁車両でいちばん迷惑するのは・・・
 それは、緊急車両です。
 道路をふさぐ駐禁車両のせいで、対向車とすれちがえない救急車や、現場に急行できない消防車。
 しかし、駐禁取り締まり強化のおかげで、首都圏の交通の流れは改善されました。
 つぎのような記事がありました。
『警視庁の調査では都内の主要10路線の渋滞の長さは、法施行後14日間で前年比約35%も短くなった。この結果、車の流れが約15%速くなった』
(http://www.mainichi-msn.co.jp/ 06/07/02)
 当然、救急車が到着する時間も早くなってるはずです。
 さらに、関東に住んでる人間の、意識のどこかにいつもある「大地震への恐怖」。
 05年8月4日発表された、東京大学地震研究所のレポートにはつぎのようにあります。
『今度の関東地震が起きる前に、関東の下でM7クラスの地震が起きるのではないかという心配が出てきます。東京では100年に2~3個ぐらいM7クラスの地震が起きていますから、今後30年以内に起きる可能性として70%という大きな数字が出ています』
(東京大学地震研究所 05/08/04 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/KOHO/PANKO2005/openlecture/furumura.html)
 地震でいちばんこわいのは、二次災害の火事だともいわれます。
 そんなとき、頼りとする消防車が、駐禁車両でふさがれた道路で立ち往生したら・・・、考えただけでゾッとする話です。
 駐禁を取り締まることは、防災対策にもつながっているんですね・・・