駐車場経営の光と闇 (駐車場12)

(初出:06/07/16) ※アーカイブ

 誰かのピンチは誰かのチャンス・・・
 06年7月14日、駐車場経営の最大手・パーク24は、駐禁取り締まりが強化された06年6月期の駐車場稼働率が改善したと発表しました。
『民間作業員が違反車両を取り締まる様子が話題となり「全国的に短時間でも駐車場に止めようとする人が増えた」』
『「5年前に全国展開して以来初めて」(経営企画部)という50%超を達成した』
(http://www.nikkei.co.jp/ 06/07/15)
 これは、予想以上の伸びだとか。
 駐禁確認作業を民間委託された「駐車監視員」制度、実態以上に、PR効果が高かったんじゃないでしょうか。
 もっとも駐車場経営にとっていいことばかりではなく、つぎのような報道がありました。
『大阪、奈良両府県警は13日までに、大阪府や兵庫、奈良両県で無人駐車場の精算機を壊し売上金を盗んだとして窃盗の疑いなどで住所不定、無職の男(34)ら5人を逮捕、送検した。5人は約400件の犯行を繰り返し、被害は約4000万円に上るという』
(http://www.zakzak.co.jp/ 06/07/14)
 その手口は、バールで精算機を壊すなど、かなり荒っぽいものだったとか。
 この強盗団、これだけ荒っぽい手口なら、車上荒らしもやっていたかもしれません。
 ちなみに、全国でいちばん自動車盗の被害が多い愛知県の統計によれば、自動車盗の69.3%が駐車場で発生しています。
 自衛のためにも、利用者からの信頼を得るためにも、これからの駐車場経営は・・・
 利用する車と売上が増えたら、その分、防犯対策費用に回していかないと、うまくいかないのでは。
 まるで、自動車ならぬ、「自転車操業」のようですが・・・