自動運転車、”所有”ではなく”利用”が主流?(その他:令和184)

(初出:21/01/18)

 ”所有”の概念が変わりつつあります・・・
 世の中には色々な仕事がありますが、最近増えているのが、目に見えないものを売り買いする会社。
 たとえばレコード会社。
 もとより、音には形がありません。
 20世紀の若者は、レコード、テープ、CDなど形のあるメディアで音楽を聞くのが普通でしたが、配信が主流となった現在では、楽曲のデータをスマホなど手持ちのデバイスで再生するのが当たり前となっています。
 CDを一度も買ったことがない若者など、ざらにいます。
 また、コロナ禍で売上を伸ばしたのが、電子書籍のコミック。
 駐禁.comのイメージキャラクターを描き下ろしていただいた漫画家・伊藤伸平先生も、ここ数年、電子書籍の売上が伸びています。
 電子書籍は印刷する必要がないので、これまで絶版だった単行本がつぎつぎ電子書籍化され、リリースされているからです(参考サイト:伊藤伸平電子書籍リスト)。
 一方、紙の書籍は、「鬼滅の刃」など一部例外をのぞいて売上を落としており、昨年(2020年)には、電子書籍アプリの運営会社が出版社を買収するというニュースが報じられたほど。
『漫画アプリ「まんが王国」などを運営する株式会社ビーグリーが、出版社のぶんか社およびグループ会社の海王社、新アポロ出版、文友舎、遊遊出版の持株会社の全株式を取得して子会社化すると発表しました。ぶんか社は投資ファンドの日本産業推進機構と傘下のファンドが2017年に買収し事業拡大を支援してきました。買収金額は53億円で、借り入れにて賄う計画。』
出典:Media Innovation 20/09/18 「「まんが王国」のビーグリー、ぶんか社グループを53億円で買収」(https://media-innovation.jp/2020/09/18/beaglee-acquired-bunkasha-group/) 
 紙の書籍と電子書籍の立場が逆転しつつあるのです。
 また、キャッシュレス化が進み、現金が使われる機会が減ったせいか、コンビニATMの手数料が軒並み値上げされています。
『コンビニATMでの現金引き出し。これが徐々に難しくなっている。大手銀行のコンビニATM引き出し手数料が、この1年で大幅に高くなった。時刻によっては1回あたり330円もの手数料がかかってしまう。』
出典:日刊SPA! 21/01/18 「コンビニATMの手数料が最大330円に値上げ。銀行よ、ふざけるな」(https://nikkan-spa.jp/1728336?cx_clicks_art_mdl=9_title)
 そのうち、強盗が銀行を襲撃しても、金庫室には現ナマは置いてなく空っぽというような事態になるかもしれません。
 形あるものを”所有”する習慣がどんどん薄れていく現状を見るにつけ、気になるのが、多くの企業が開発に血道をあげている自動運転車の行く末です。
 車を持っていてもよく行くのは、スーパーや病院、スポーツクラブ、行きつけのラーメン屋や親が住む実家など数か所に限られるという人は多いのでは。
 こうしたよく行く目的地のデータをクラウドに保存、グーグルやアマゾン、アップルなどのパーソナルアカウントに紐づけするなどして、どの自動運転車に乗っても”利用”できるようになれば、車を”所有”する意味はなくなるのではないかと思うのですが、果たして・・・

タイトルとURLをコピーしました