自動運転実験、続々(その他:令和256)

(初出:22/02/11)

自動運転実験、続々・・・

全国各地で、自動運転の実証実験が立てつづけに実施されています。

2022年2月10~13日まで自動運転車両の実験が行われるのは、愛知県の愛・地球博記念公園。
会場で、一般参加者が試乗できるのは、ジャパンタクシーとゴルフカート・Mileeです(参考:体験募集.com 「【愛・地球博記念公園(愛知)】(自動運転の社会実装を見据えた実証実験|2/12・13)」)。

また、一般参加者は利用できませんが、MOOX on FCバスとSQUALの車室空間体験実証が行われます(参考:愛知県HP 22/02/01 「愛・地球博記念公園において自動運転の社会実装を見据えた実証実験を実施します」 https://www.pref.aichi.jp/soshiki/jisedai/jidounten-morikoro-2021.html)。

2022年2月18~22日には、東京の丸の内仲通りで、自動運転バスの走行実証が行われます(参考:体験募集.com 「【丸の内仲通り(東京)】(自動運転モビリティ実証実験|2/18~22)」)。

2022年2月23・26日には、茨城県潮来市で、YAMAHAの車両(AR-07)を使った自動運転サービス体験試乗会が実施(参考:体験募集.com 「【潮来市(茨城)】(自動運転サービス体験試乗会|2/23,26)」)。

じつは、自治体によるこうした自動運転実験は、これまでに何度も実施されています(参考記事:無料で未来を先取り2)。

興味深いのは、実験目的はほぼ同じなのに、使用される自動運転システムの開発会社や車両のメーカーが、わりとバラバラなこと。

・21年10月23~31日まで岐阜県・岐阜市で行われた実験=実験車両:ナビヤ アルマ

・21年12月4~26日まで神奈川県藤沢市で行われた実験=湘南鎌倉総合病院、湘南アイパーク、三菱商事、三菱電機、マクニカ(実験車両:ナビヤ アルマ)

・22年1月8日~2月4日東京都・西新宿エリアで行われた実験=大成建設(実験車両:JPN TAXI|TOYOTA)、京王電鉄バス(実験車両:日野ポンチョ|日野自動車)

・22年2月10~13日愛知県・愛・地球博記念公園の実験=NTTドコモ、他(実験車両:JPN TAXI、ゴルフカート、Milee|マイリー=アイサンテクノロジー・ティアフォー、MOOX on FCバス=トヨタ紡織、SQUAL=TOYOTA)

・22年2月18~22日東京都・丸の内仲通りの実験=BOLDLY(実験車両:ナビヤ アルマ)

・22年2月23・26日茨城県潮来市の実験=実験車両:AR-07|YAMAHA

自動車メーカーであるトヨタは当然として、ドコモ、ソフトバンク系(BOLDLY)などの通信系、そしてスタートアップ企業の名前もあがっています。

自動運転にはレベル5までありますが、現在実用化されているのは、レベル3まで。

自治体による実証実験が進められているのは、そのつぎのレベル4、レベル5の技術ですが、この段階になると、車の性能というより、車両の運行管理システムのほうが重要になってきます。

そのため世界中で、自動車メーカーではない、異業種から数多くの企業が自動運転に参入してきているのですが、中でも筆頭格が、グーグルやAmazonなど(参考記事:Amazon、自動運転でたたみかける)。

現在日本では、グーグルやAmazonなどによる自動運転の実証実験は行われていませんが、将来はわかりません。

理想としては、こうした黒船に対抗するため、今のうちに、suicaなど既存の決済システムを組み込んだ、全国どこでもだれでも使いやすいシステムを構築したほうがよいような気がします。

各自治体が、それぞれちがう企業と組んで、その地域だけで使えるシステムを作っても非効率的だし、将来、それらシステムのいくつかを合併しようとしても、みずほ銀行の例を見るまでもなく、きっとうまくいかないでしょうから。

ただ、そんな理想の自動運転システムが完成したら、だれも自分で車を運転しようとは思わないでしょうから、駐車監視員制度は廃止されるかもしれませんが・・・


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