「駐車監視員」制度拡大へ向けて1 (逮捕53)

(初出:07/05/15)

 半年で47人もの逮捕者・・・
 これがなんの数字かというと、「駐車監視員」への公務執行妨害容疑による逮捕者数です。けっこうな数字です。
 このことから分かるように、「駐車監視員」が被害に会うケースは、いまやそれほど珍しいことではありません。
 たとえば、5月13日京都府警は、公務執行妨害容疑で建築業の男性を現行犯逮捕しましたが、それに対する報道はつぎのとおり。
『東山区祇園町南側のお茶屋街の路上に乗用車を駐車。同日午後0時15分ごろ、駐車監視員の男性(62)が違反標章を張り付けたところへ戻り、「取り消せ」と怒鳴って男性の胸ぐらをつかんだり左ふとももを足げりした疑い』
(http://www.mainichi-msn.co.jp/ 07/05/14)
報じたのは地方版で、全国には流れないニュースでした。
 「駐車監視員」への公務執行妨害は、それほど関心が薄いニュースなのです。
 ただこの事件で、当サイトが気になったのは、ドライバーが京都在住ではなく、”滋賀県高島市”に住んでいると書かれていたこと、そして、逮捕されたのが”お茶屋街”であることです。
 つまりこのドライバーは、滋賀県から車に乗って、京都の祇園に遊びにきていたのではないでしょうか。
 京都府では、14警察署が54人(27ユニット)の「駐車監視員」に違法駐車確認作業を委託しています。
 対して、ドライバーの地元である滋賀県で「駐車監視員」制度を導入しているのは、、1警察署(4人/2ユニット)のみ(※数字は07年度)。
 このドライバー、地元ではほとんど見かけない「駐車監視員」に、初めて違反標章(ステッカー)を張られ、事情がよくわからずに逆上したのかもしれません。
 「駐車監視員」制度は、全国都道府県で導入されているとはいえ、東京都(総勢530人)や大阪府(総勢258人)など都市圏はともかく・・・
 県内で1警察署しか「駐車監視員」に委託していない県が、全国で15県もあるのです。
 しかし、都市部での劇的な成功を受け、「駐車監視員」制度は拡大傾向にあります。
 今後、この滋賀県の男性のように、車に乗って近県から都市部に遊びにきたドライバーが、つい地元の感覚で違法駐車してしまい・・・
 「駐車監視員」のお世話になって、もめるケースが増えるかもしれません・・・