(初出:07/07/01) ※アーカイブ
はじめに、以下の会話はすべて”架空の産物”であることをお断りしておきます・・・
駐車監視員有資格者:
「採用試験、どうだった?」
現役駐車監視員:
「だめ、全滅。というか、仕事してるのに、みんなと同じ時間に面接なんか行けないよ」
駐車監視員有資格者:
「現役だからなあ。歩きまわってるもんね。こっちの浪人組も、たいへんだよ。現場の経験ないから、即戦力にならなくて面接でもアピールしにくい」
現役駐車監視員:
「そんなに気にしなくいいんじゃない。浪人組のほうが圧倒的に数が多いんだし、現場っていっても、場所ごとに事情がちがうし。関西とかすごいっていうよ」
駐車監視員有資格者:
「たいへんなんだ」
現役駐車監視員:
「そうみたい。うちの会社は全国に支社があるんで、関西でも落札してて、噂が入ってくる」
駐車監視員有資格者:
「やだなあ、からまれたりするのかな」
現役駐車監視員:
「それは、関西にかぎらず、どこでもあるよ。そんなこといってたら監視員なんてつとまらない。だれも乗ってないかと思ったら、酔っぱらいが寝てたりとかさ。たまに車が揺れてたりする・・・」
駐車監視員有資格者:
「え、カップルが車の中で・・・ってこと?」
現役駐車監視員:
「朝の3時まで見回る地区もあるからね。そういうこともあったりするらしい。わたしは見たことないけど」
駐車監視員有資格者:
「へえ。いろいろあるなあ」
現役駐車監視員:
「ドライバーに土下座されたりとか。ばれたら免停だって言い訳してた。そんなこと、わたしにいわれても、どうしようもないんだけど。てゆうか、ばれるのがいやなら、警察に出頭しなけりゃ加点されないのにね」
駐車監視員有資格者:
「いちいち、そんなこと教えられないよね。駐車監視員に聞いたなんて、尾ひれがついてしゃべられたら大変だよ」
現役駐車監視員:
「そうそう。でも、反則金と放置違反金のちがいとかって、ほんとう、みんな知らない。やっぱりほら、自分の車にステッカー貼られてみないと、ひとごとだからさ」
駐車監視員有資格者:
「火の粉がふりかかってきて、あわてるみたいな感じなのかな・・・」