ニセモノ注意! 「駐車監視員」のお仕事チェック (架空会話1)

(初出:06/05/22)

 以下の会話はフィクションです・・・
 「これ、君の車?」
 「はい、そうですけど・・・ どなたですか?」
 「駐車監視員。知らない? 今年から、駐車違反は、民間が全部捕まえることになったんだよ」
 「え、そうなんですか」
 「うん。そう。それでこれ、駐車違反だから。はい、切符。15,000円いただきます」
 「今払うんですか? あとで振り込むとかじゃなくて?」
 「そういう面倒くさいのが大変だから、おれたちに頼むんじゃないか。さ、払って。ちなみに30,000円くれたら、違反点数のほうは目をつぶるよ」
 「そんなこと可能なんですか」
 「ほら、まかされてるから、おれ」
 「今、30,000円も持ってないですよ」
 「じゃあ、15,000円でいいや。早くちょうだいよ」
 「まいったなあ。じゃあ」
 「ありがとう。今、領収書書くから待ってて」
 「あのう、この辺って、よく回るんですか?」
 「まあ、ときどき。その日の気分ってやつかな。ひとりで、こつこつやってますよ。はい、これ」
 「あの、これ、この警察の”ケイ”の漢字がちがってるんですけど・・・」
 「あ、そう? ま、細かいことは気にしないで。じゃあ、もう駐車違反しちゃだめだよ」
 「わかりました。あ、パトカーだ。わざわざ呼んだんですか?」
 「まさか。え、いや、その・・・ じゃあ、急ぐから。さよなら」
 「はい・・・」
 パトカーのサイレンが鳴り、拡声器から警察官の怒号が。
 「そこのニセ駐車監視員。停まりなさい! こら逃げるな!」・・・

 冒頭にも書きましたが、この会話はフィクションですが、もしかしたら本当にこんな事件が起きるかもしれません。
 なぜなら、来週から施行される「駐車監視員」制度について、まだ多くの人がよく知らないからです。
 もちろん警察もマスコミも、制度施行が近づいていることを連日アピールはしています。
 しかし、みな実感が湧かないようで、これでは、いつサギ師の餌食になってもおかしくありません。
 ちなみに上記会話の中で、事実とちがうポイントはつぎのとおり。
1=「駐車監視員」は違法駐車をしている状態の”確認”作業のみを行ない、”摘発”はしません。
2=「駐車監視員」は反則金の”徴収”は行ないません。反則金は違反者が警察に出頭して納付するか、出頭しない場合、反則金の代わりに放置違反金の納付書が送付されてくるので、それを使って納付します。もちろん「駐車監視員」が現場で領収書を発行することはありません。
3=「駐車監視員」は1人では確認作業を行ないません。勤務中は2人1組(ユニットと呼びます)で行動します。
4=「駐車監視員」は”みなし公務員”であるため、「違反を見逃すかわりにお金を出せ」などと持ちかけることはしません。贈収賄に問われるため。
 どうでしょうか、皆さん。
 くれぐれも、ニセ駐車監視員に、だまされないようにしてください。
 いちばんいいのはもちろん、違法駐車をしないよう心がけることですが・・・