夏場は地獄? 駐車監視員 (その他11)

(初出:06/07/02) ※アーカイブ

 駐禁取り締まりが「駐車監視員」に民間委託され、きのう(06年7月1日)でちょうど一ヶ月。
 06年6月28日警察庁は、「新たな駐車対策法制の施行状況について」というレポート発表、そこでは、全国各地で劇的な効果があったと報告されています。
 ・6月1日~14日、東京都内の主要道路(晴海通り、新宿通り、明治通り、京葉道路等10路線、約32.1km)では、渋滞の長さが前年同期比で34.5%も短くなった。
 ・6月19日と20日、京都市内の四条通(約2.6km)と烏丸通(約2.4km)で確認された駐禁車両の数は、改正法施行前(5月29日、30日)の800台から、約70%減の245台に激減した。
 ちなみに、6月1日から15日間で「駐車監視員」が放置車両にはりつけたステッカーの数は、約2万2400件でした。
 「駐車監視員」は全国で1580人いるので、2万2400件÷1580人=14.17件(15日間)。
 「駐車監視員」は2人1組(ユニット)で行動するため、1組1日平均2件ペースで、駐禁車両の確認作業を行った計算になります。
 1日2件というのは少ないような気もしますが、「駐車監視員」という仕事、意外とたいへんなだという記事がありました。
『「病院や薬局の前に止まっている場合など、ケース・バイ・ケースの判断が難しい」と悩みを打ち明ける。罵声の洗礼も受けた。「食事していただけだ、やめろ」「何やってんだ、お前らは」。そんな時、「殴られなかっただけよかった」と思う。月8日の休みで、月給は手取り20万円弱という』
『署に現在27~63歳の16人が登録しているが、既に4人が「向いていない」と監視員を辞めた』
(http://www.mainichi-msn.co.jp/ 06/06/28)
 夏場、灼熱の都会、焼けたアスファルトの道路を歩きまわり、駐禁を確認する作業の苦労は・・・
 わたしなどの想像を、はるかに上回る厳しさなのでは。
 「駐車監視員」にいちばん必要な資質は、まちがいなく体力ですね・・・