(初出:07/04/19) ※アーカイブ
じつはバイクの台数さえ把握してなかった・・・
07年4月10日、参議院内閣委員会で、矢代交通局長(警察庁)はバイクの駐車場問題に関連して、つぎのように答弁しています。
『大変残念ながら、現時点では自動二輪車の駐車場の整備状況について統計的な数字というものは持ち合わせてございません。このため、私ども法改正を受けまして、昨年度から全国の自治体に依頼しまして調査に掛かり、取りあえず平成十八年度末の状況について早急に取りまとめる予定でございます』
(出典:国会議事録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/ 07/4/10)
ここでいわれている”法改正”とは、駐車場法のこと。
現在(※07年時)の駐車場法ではバイクは対象となっていないため、駐車場の整備がほとんどされていません。
たとえば東京都では、約70万台のバイクが登録されているのに対し、専用駐車場はわずか6,300台分しかないという状況。
そこで”法改正”をし、バイクも駐車場法の対象としたのです。
しかし、駐車場もないのに取り締まりを強化した結果、全国でバイクや原付が駐禁で摘発されるケースが相次ぎました。
その数、10ケ月で33万2371件・・・
05年8月の東京都の「都民の声」には、つぎのような声が寄せられていました。
『オートバイ駐車場の整備を (平成17年8月)
来年6月までに駐車違反の取り締まりが民間に委託されることによって、駐車違反となる件数が増加すると思います。車の駐車場はあるのですが、オートバイの駐車場はほとんどないため、オートバイをとめたら直ぐに駐車違反になってしまいます。そこで要望ですが、オートバイを置けるような駐車場を整備してもらえないでしょうか。止める施設もないのに駐車違反とされるのは納得できません。検討をお願いします。 <男性>』
(出典:東京都HP http://www.metro.tokyo.jp/)
この意見は、単なるワガママではなく、正当な不満の声だったのです・・・