(初出:19/10/11)
お寿司代に反則金プラスは勘弁・・・
築地から豊洲に市場が移転して、19年10月11日で早1年。
移転が決定したのは01年で、当時の都知事は石原慎太郎。
豊洲の施設自体は16年には完成していたのですが、土壌汚染問題などで開場が延期、結局、18年10月11日取引を開始しました。
その間、都知事は石原慎太郎から、猪瀬直樹→舛添要一→現職の小池百合子都知事と3人も変わりました。
すったもんだの末誕生した豊洲市場ですが、いざ開場してからの評判はといえば、健闘はしているものの色々と問題があるようです。
つぎのような記事がありました。
豊洲市場は約40ヘクタールで築地の1.7倍の広さ。最新鋭の閉鎖型施設で、衛生・低温管理が最大の強みだ。活発な取引を見込んで、都は移転前に2023年度の水産物取扱数量を約62万トンと、築地時代を大幅に上回る目標を掲げたが、実現は厳しい状況だ。
出典:時事ドットコム 19/10/11 「日本の台所、順調な船出=豊洲市場開場1年-当面「量より質」と卸会社」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101000864&g=soc
いまひとつ盛り上がりに欠ける原因として、魚の不漁による入荷の減少などと並び挙げられているのが、駐車場の不便さ。
築地市場より広いにもかかわらず、築地駐車場4,710台、豊洲駐車場5,883台と駐車できる台数はそれほど増えていません(参考:フーズチャネル 05/09/07 「築地・豊洲の新旧市場変更点一覧」(https://www.foods-ch.com/shokuhin/1441187532811/?p=2)
また、つぎのような記事がありました。
同市場では3月末、バンや小型トラックなど約250台を収容していた無料の臨時駐車場が閉鎖された。観光客向けのショッピングモールや温浴場などを備える「千客万来施設」予定地のためで、現在は2022年の開業に向けたイベント会場などになっている。
出典:時事ドットコム 19/10/11
多い日は1日に1000台近くが利用していたという無料駐車場の消滅は、都内のほか近県からも仕入れに来ている街の鮮魚店や料理店など、多くの買い出し人を直撃した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101000901&g=soc
そもそもアクセスが不便な豊洲市場。
ゆりかもめの「新橋」から「市場前」まで約27分。
有楽町線の「有楽町」から「豊洲」まで約20分。ゆりかもめに乗り換えて「市場前」まで約3分。
ほか、大江戸線、りんかい線、都営バスも利用できますが、いずれも往復で1時間ほどかかり、銀座から近かった築地に比べると、気軽に行くには時間がかかりすぎるような気がします。
かといって車で行けば停める場所がないとなれば、利用者の足が遠のくのも不思議ではありません。
23年には集客施設「千客万来施設」が開業予定ですが、「こんなことなら移転しないほうがよかった」とならないよう、早急な東京都の対応が待たれます。
ちなみに・・・
豊洲市場の住所は東京都江東区豊洲6丁目ですが、同地域は「駐車監視員」の重点地域となっているので、違法駐車すると駐禁ステッカーを貼られる可能性が高いです・・・
…
※豊洲市場が所轄である「深川警察署」を含む東京都の「駐車監視員ガイドライン」は下記ページで確認できます。
関東エリア|駐車監視員ガイドライン(※リンク先にはPDFが含まれます)
※豊洲市場HP (http://www.shijou.metro.tokyo.jp/info/00/)
※「駐車場の神様」観光・レジャースポット
(https://parkinggod.jp/parkinggod/toyosushijo-shintoyosu/)