進むデジタル化、どうなる放置違反金2(その他:令和153)

(初出:20/10/13)

 携帯料金値下げと並んで、菅総理大臣が官房長官だった頃より意欲を見せていたのが、免許証とマイナンバーカードの一体化・・・
 その、具体的なスケジュールが明らかになりました。
『政府が推し進める運転免許証のデジタル化に向けた工程表がJNNの取材で明らかになりました。2022年から運転免許証の管理システムを順次全国一元化するほか、免許証とマイナンバーカードの一体化を進めます。
 複数の政府関係者によりますと、政府は47都道府県の警察当局が個別に運用している運転免許証の管理システムについて、「クラウドサービス」を遅くとも2022年までに導入し、順次運用することで全国で一元化する方針を固めました。』
出典:TBS NEWS 20/10/12 「【独自】運転免許証システム統一、全国での発行・更新が可能に」(https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4100064.html)
 運転免許証がデジタル化されると、色々と利便性が増しそうですが(参考記事:進むデジタル化、どうなる放置違反金)、じつは免許証との一体化に先立ち、2020年8月7日から受付開始されているマイナンバーカードのサービスがあります。
 それは、マイナンバーカードを健康保険証として利用するための利用申込。
 実際に利用できるのは2021年3月からの予定ですが、政府が運営するオンラインサービス・マイナポータルではすでに、受付が開始されています。
参考:マイナポータル 20/08/07~ 「マイナンバーカードの健康保険証利用申込がはじまりました。」(https://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html)
 保険証も免許証も、マイナンバーカードに一体化される・・・
 そして一部で議論を呼んだのが、銀行口座も紐付けされるとの報道です。
『高市総務大臣は9日、マイナンバーと銀行口座の紐付けの義務化に向けて取り組むことを明らかにした。一人1口座のマイナンバーに紐付けを「できれば義務化したい」としている。
 8日に自民・公明・維新の共同提案により、「特別給付金等の迅速かつ確実な給付のための給付名簿等の作成等に関する法律案」が国会に提出。同法案は、政令で指定する「緊急時の給付金の事務」について、マイナンバーを利用可能とし、個人の申出に基づいて、振込口座情報をマイナンバー付きで国に登録することで、緊急時の給付金の迅速な確実な給付を目指すもの。』
出典:Impress Watch 20/06/09 「マイナンバーと銀行口座の紐付け義務化へ準備。高市総務相」(https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1257903.html)
 ここで提案されている、マイナンバーに銀行口座を紐付けする目的は、給付金の確実な給付。
 なので、全口座のマイナンバー紐付けは、希望者だけでよいとなっています。
 しかし、いったんシステムができてしまえば、たとえば将来、放置違反金を納付しないでいると、マイナンバーに紐付けされた銀行口座が差し押さえられるなど、利用が拡大されるかもしれません。
 どんどん増大する、政府が貯めこむ個人情報。
 当然ながら、そのビッグデータには厳密な運用が求められ、これまで以上に、公的機関が国民から信任を得る必要があります。
 そんな重要な時期の今、10月12日北海道で、スピード違反速度の測定結果を偽造した警部補が逮捕されたとの報道がありましたが、そんなことをやっている場合ではありません・・・

※補足:
『小此木国家公安委員長は、河野規制改革担当大臣らと会談したあと、記者団に対し、早ければ2026年に、マイナンバーカードと免許証を一本化する仕組みを導入する方針を明らかにしました。』
出典:NHK NEWS WEB 20/10/16 「運転免許証とマイナンバーカード 早ければ2026年一本化の方針」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201016/k10012667451000.html)