進むデジタル化、どうなる放置違反金(罰金:令和152)

(初出:20/10/12)

 放置違反金の納付書が届かない問題が解決するかも・・・
 2020年10月11日、河野規制改革担当大臣によるつぎのような発言が報道されました。
『河野規制改革担当大臣は、東京都内で開かれたシンポジウムで英語で講演しました。
 この中で、河野大臣は「国や自治体への支払いは、税金から交通違反の反則金までさまざまあるが、たとえば、スピード違反をした場合に、わざわざ金融機関に出向き、反則金を納付しなければならないのが現状だ」と指摘し、利便性を高めるため、行政への支払いをすべて、オンラインなどで行えるようにしたいという考えを示しました』
出典:NHK NEWS WEB 20/10/11 「”行政への支払い すべてオンライン化を” 河野規制改革相」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201011/k10012658471000.html)
 駐禁をとられた場合、車に貼られた駐禁ステッカーだけでは反則金は納付できず、ドライバーが警察署に出向く必要があります(参考記事:”駐禁”ステッカーを貼られたら)。
 しかしドライバーが警察に出頭しないと、今度は、車の所有者に放置違反金の仮納付書が送付されます。
 放置違反金と反則金は同額で、車の所有者が放置違反金を納付してしまえば、ドライバーがあらためて警察に出頭する必要はなく、もちろん反則金を納付する必要もありません。
 また2014年からは、コンビニでも放置違反金を納付できるようになっています。
 と、このように、交通違反金の中でも、駐禁による反則金の扱いは特殊で、現状でもかなり利便性が高くなっています。
 ただ、ひとつだけ問題があり、それは、放置違反金の納付書がなかなか届かないケースがあるのです(参考記事:■駐禁の仕組み2)。
 もし、放置違反金の納付命令までデジタル化されれば、この問題が解決するかもしれません。
 ちなみに、政府が推進するオンライン化のひとつに、免許証とマイナンバーカードの一体化があります。
 菅総理大臣が、まだ官房長官だった2020年6月の記事です。
『菅義偉官房長官は新型コロナへの対応を受けて「マイナンバー制度と国と地方のデジタル基盤を抜本的に改善する必要がある」と述べた。「運転免許証をはじめ免許証や国家資格証のデジタル化などできるものから実施したい」と強調した。』
出典:日経新聞ウェブサイト 20/06/23 「免許証、マイナンバーカードと一体化検討 政府」(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60667160T20C20A6MM0000/)
 じつは、短期間に何度も放置違反金の納付命令を出されると、さらなる処分を受けることがあります(参考記事:■駐禁の仕組み3)。 
 しかし、自分が過去に何度放置違反金を納付したか、正確に記憶しているドライバーは少ないのではないでしょうか。
 むしろ、早く忘れたい記憶のひとつかもしれません。
 免許証とマイナンバーが一体化されれば、そのあたりの記録、自分がどれくらい駐禁をとられたかが、手元ですぐに分かるようになるかもしれません。
 また、スピード違反などの交通違反では、複数回の出頭命令を無視していると逮捕されることがありますが(参考記事:駐禁以外でも”逮捕”の現実)、今、出頭命令が何回出されているのか、回数チェックができるようになるかも。
 便利といえば便利ですが、こうした回数はシステムにログインして本人確認しないと参照できないようになるでしょうから、出頭命令の既読スルーは許されなくなるかもしれません・・・