(初出:06/07/27) ※アーカイブ
「痛くないだろう。気合いだ」の言い訳通じず・・・
06年7月26日東京地裁で、駐禁の確認作業中だった「駐車監視員」の頭を平手でたたき、公務執行妨害罪に問われていた男の裁判が開かれました。
その判決について、つぎのような報道がありました。
『懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)を言い渡した。村瀬均裁判官は「社会的に到底許されない行為」と述べた。警察庁によると、6月に始まった民間駐車監視員に絡む事件で判決が言い渡されたのは初めて』
(出典:毎日新聞ウェブサイト※当時 06/07/27)
事件が発生したのは、「駐車監視員」制度が施行され二週間あまりの、06年6月16日のこと。
詳細は、こちら(https://xn--ckzq57d.com/taiho11/)に詳しく書いていますが、じつは、この男、駐禁の反則金は払ったそうです。
ただ、「気合いだ」とか「せいぜい頑張れよ」など言い残して車で去るなど、ふてぶてしい態度が災いしたのか、正真正銘、犯罪者になってしまいました。
ただ判決には、同様な犯罪の抑止効果を狙った、見せしめのような側面もあったようで、つぎのような報道がありました。
『検察側は論告で「ほかの監視員の職務執行が消極的にならないよう一般予防からも厳罰が必要だ」と指摘した』
(出典:東京新聞ウェブサイト http://www.tokyo-np.co.jp/ 06/07/26)
当サイトでも再三触れていますが、「駐車監視員」はみなし公務員であり、その業務を邪魔すれば警察官の業務を邪魔したのと同じく、公務執行妨害罪に問われます。
駐禁のステッカーを貼られて感情的になり、「痛めつけるぞ」と口走っただけで逮捕された例もあります。
ただ、裁判でどんな厳しい判決が下されても、それだけでは抑止策としては十分ではないような気がします。
今後こうした事件を防ぐためには、いっそ「駐車監視員」の制服のデザインを変えたほうがいいのではないでしょうか。
緑色の制服は目には優しく、町の風景にとけこむかもしれませんが、威圧感が足りない気が・・・
これは半分冗談ですが、いっそ迷彩服でも着て取り締まれば、誰も近寄らなくなり、スムーズに業務が行なえるかもしれません・・・