これも民営化効果? 高速道路取締り強化 (取締21)

(初出:06/09/21) ※アーカイブ

すべての不正は記録されている?・・・

駐禁、飲酒運転と並んで、取り締りが強化されているのが、高速道路での交通違反。

じつは高速道路では、料金所にビデオカメラが設置されており、ナンバープレートや車両の大きさなど車のデータを記録していて、不正利用をしたとみられる車両について、ほとんど把握しているのだとか。

これまでは、そうした不正利用が処分されることは、ほとんどありませんでしたが・・・
道路公団が民営化される以上、このような不心得者のドライバーを野放しにしておくと、ほかにしめしがつかないからか、最近やたらと逮捕報道が目につきます。

1=06年9月4日、静岡県警高速隊は、軽自動車から普通車に乗りかえたのに、ETCに正しいデータを入力せず安い料金で通行した葬儀会社社長を電子計算機使用詐欺の疑いで書類送検。
この事件、書類送検されたのは社長ですが、実際に運転していたのは社員で、ETCに細工してあることは知らされていなかったとか。迷惑な話です。

2=06年9月11日、横浜区検は、とんでもないドライバーを道路整備特別措置法違反(不正通行)で略式起訴し、横浜簡裁は罰金100万円の略式命令を出しました。
男のやったことはつぎのとおり報道されています。

『2005年10月~06年5月、横浜市保土ヶ谷区今井町の横浜新道今井料金所などで計13回、「無料通行宣言書」などと書かれた紙を係員に投げつけて、料金2600円を支払わなかった』
『06年5月までに246回、19万5870円の不払いを繰り返していた』
『高速道路運営会社から延滞金などを含めた約90万円を請求され、すでに支払ったという』
出典:読売新聞ウェブサイト http://www.yomiuri.co.jp/ 06/09/11)

結局、正規料金以外に罰金やら延滞金やら請求され、全部支払ったそうですが、お金があるなら何のためにこんなことをやったのか、謎です。

3=埼玉県警が、東京のトラック運転手を近く逮捕する方針との報道がありました。

『普通車用に設定されたETC(自動料金収受システム)をトラックに搭載して有料道路で不正通行を繰り返し、差額分をだまし取った』
『今年1~6月ごろにも東北道などで同様の不正通行を百数十回繰り返し、正規料金との差額数十万円の支払いを免れた』
(出典:毎日新聞ウェブサイト※当時 06/09/17)

1回あたりの金額は少額のため、たいした罪の意識もなく反抗を繰り返したドライバーが多いようですが、すべて記録されていたのですね・・・