(初出:19/09/27)
夢ではなく現実でした・・・
映画やマンガ、アニメではおなじみの”空飛ぶ車”、じつは実用化の一歩手前まできていました。
つぎのような記事がありました。
ところが9月13日にEDA(Electronic Design Automation)企業最大手のSynopsys社が主催するユーザーズコンファレンスSNUG Japan 2019の基調講演で、日本人女性実業家のカプリンスキー真紀氏(図1)のプレゼンテーションを聴き、その後のQ&Aでのディスカッションを通してみると全く違った思いをした。空飛ぶクルマは2020年代の中ごろには第1弾が始まり、その次の段階で2030年代に実用化する、というロードマップを同氏が示した。
出典:Path to the Revival 19/09/25 https://news.yahoo.co.jp/byline/tsudakenji/
アメリカでは、どうやって車を飛ばすかという次元は、すでに超え、どうやって運用するかという段階にまできているようです。
と思ったら、じつは日本でも18年に、経済産業省が空飛ぶ車の実現に向け、つぎのようなロードマップを作成していました。
ロードマップでは、事業者による利活用の目標として、2019年から試験飛行や実証実験等を行い、2020年代半ば、特に2023年を目標に事業をスタートさせ、2030年代から実用化をさらに拡大させていくこととしています。
出典:経済産業省 18/12/20 https://www.meti.go.jp/press/2018/12/20181220007/20181220007.html
ロードマップには画像や動画がふんだんに使われ、見ていると、空飛ぶ車(ロードマップでは”空飛ぶクルマ”)の時代がすぐまできているような感覚になります。
ただ、これを見ると、駐車場所がヘリポートのようになっており、車というより、大型のドローンのような印象を受けますが・・・
ちなみにこのロードマップは、「空の移動革命に向けた官民協議会」という会の会合で取りまとめられたもので、経済産業省、国土交通省が中心となった協議会には、学術団体、一般企業が多数参加、19年8月には、地方公共団体をまじえた構想発表会が開かれています。
出典:空の移動革命に向けた官民協議会 https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/index.html
また、” 空飛ぶ車”ではなく” 空飛ぶクルマ”とはいえ、この協議会には自動車メーカーの参加がほとんどなく※補足、技術的にアメリカの域にまで達しておらず、ロードマップ通り計画が進むか疑問ですが・・・
実現したら、いちどは乗ってみたいものです。
それにしても空飛ぶ車、自動車みたいにどこでも停められるわけでないので、駐禁の問題は少なそうですが、駐車場探しているうちに墜落するなど、またちがう問題が発生しそうです・・・
※補足:2021年5月に開催された「第7回 空の移動革命に向けた官民協議会」にて、新規構成員として、トヨタ自動車株式会社が加わった。トヨタは2020年1月、「トヨタ創業以来の夢でもある」と”空飛ぶクルマ”業界への参入を表明していた(参考記事:満を持して”空”へ進出)。