地震・雷・火事・高齢者? (その他:令和58)

(初出:19/11/04)

1,200人が不安に思っているのは、地震や台風より「高齢者ドライバーによる交通事故」でした・・・

株式会社日本リサーチセンターによる自主調査、「今を読む ~“時代感覚”アップデート」第3回の結果です。

全体では「高齢者ドライバーによる交通事故」が71.5%で最多。次いで「自然災害/異常気象」70.1%、「年金問題」65.3%と続きます。

出典:@Press 19/10/24 『自主調査「現在の生活不安の実状」結果発表  トップは「高齢者ドライバーによる交通事故」71.5%』 https://www.atpress.ne.jp/news/195694

調査は18~70代まで各世代100名の男女を対象に実施されたもの。

19号、21号と立て続けに日本列島を台風が襲った19年10月以前に実施されたアンケートとはいえ、恐ろしいものの代名詞、地震・雷をさしおいて1位に選ばれるとは、高齢者ドライバーは不発弾のように警戒されています。

ただ、高齢者ドライバー問題は10年以上まえから対応が開始されているし、令和になって、より強化されようとしています。

高齢者ドライバー問題を象徴する、毎年記録更新を続け、もうじき還暦になろうかというタクシードライバーの平均年齢についても改善の兆しが見えています。

つぎのような記事がありました。

東京ハイヤー・タクシー協会(東京・千代田)によると、2018年度末時点の東京都の法人タクシー乗務員の平均年齢は58.2歳で1年前から0.2歳若返った。若返りは2年連続。大手が新卒採用の拡大に動く中、車両台数の抑制など規制強化で平均年収が上昇し、若手獲得につながっている。

出典:日本経済新聞ウェブサイト 19/07/08 「東京のタクシー運転手、高齢化に歯止め」https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46899730T00C19A7TJ2000/

また近い将来車自体を取り巻く環境も、AIによる自動運転が発達し、アクセルやブレーキのことを考えずに目的地に辿りつけるようになるかもしれません。

そうなれば高齢者は車のドライバーではなく、ただの車のオーナーという存在になります。

オーナーなので AIが駐禁とられたら「放置違反金」の納付義務は免れませんが、それでも自分で運転して事故を起こすよりは、はるかにましでしょう。

もっとも、あまりに駐禁の取り締まり回数が増えるようになると、地震・雷・火事・駐車監視員と呼ばれて、不安視されるようになるかもしれません・・・