車が”介護用品”になる日 (その他:令和53)

(初出:19/10/30)

 運転免許保有者の”6.5%”が75歳以上のドライバー(平成29年末現在)・・・
 高齢ドライバーによる事故報道が絶えない昨今、そう聞くと、「意外と少ない」と思われる方もいるかもしれません。
 しかし、人数的には増加しています。
 平成18年の時点で75歳以上の免許保有者は約236万人でした。
 それが平成29年度末には約539万人(※)と、11年間で倍増。
 運転免許保有者に占める%は低くても、人口高齢化にあわせ、高齢ドライバーの人数は着実に増加しているのです。
※参考:内閣府ウェブサイト「平成29年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現状」(https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/h30kou_haku/zenbun/genkyo/h1/h1b1s2_3.html)
 こうした事態に警察では10年以上前から、75歳以上の高齢ドライバーに認知症の有無の簡易検査を義務付けしたり、ペーパードライバーだけど身分証代わりに運転免許を持っているという高齢者に向けて、免許を自主返納すると身分証明書代わりになる「運転経歴証明書」という証明書の交付を申請できるようにするなど対策を進めています。
 「運転経歴証明書」の効力については、ある芸能人が身をもって証明したという記事がありました。
『あるとき、杉は、自分のことを知らない若い警察官に「君は何をやっているの? 仕事は?」と疑われたため、「杉良太郎という役者をやっております」と答えたという。
 だが「証拠を出せ」と言われ、持っていたドラマの台本を出したが、「どう証明できるのか?」と言われ、その運転経歴証明書で事なきを得た。』
出典:SmartFLASH 19/10/27 「杉良太郎、警察官に職業疑われるも「運転経歴証明書」で突破する」(https://smart-flash.jp/entame/84117)
 ただ政府は、こうした対応だけでは十分でないと判断したようです。
 つぎのような記事がありました。
『安倍晋三首相は29日、増加傾向が続く高齢運転者による交通事故対策について、自動ブレーキをはじめ安全運転支援機能が搭載された車両に限って運転できる「限定免許」の導入に向け、検討を加速するよう関係閣僚に指示した。』
出典:JIJI.com 19/10/29 「高齢者に限定免許=事故防止へ安倍首相指示-「サポート車」後押し」 (https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102900968&g=soc)
 高齢者が運転している車であると分かるようにするものとしては、四葉のクローバーの形(以前はもみじ)をした「高齢運転者標識」、通称:シルバーマークがありますが、普及しているとは思えません。
 しかし、高齢者が乗っているのが確実な「限定免許サポート車」が出現すれば、きっと周囲は注意を払うようになることでしょう。
 町中で時おり、レンタル介護用品の屋外用歩行車を押してるお年寄りを見かけることがありますが、近い将来、「限定免許サポート車」が介護用品に指定される日がくるかもしれません・・・
 ちなみに「駐車監視員」は高齢男性が多い印象がありますが、最高齢でも65歳以下がほとんどです・・・