(初出:20/09/12)
そこに、正義はありませんでした・・・
一部マスコミで”自粛警察”などと報道された、県外ナンバーの車への嫌がらせ行為。
生卵をぶつけたり、傷をつけたり、ひどい場合は、パンクさせたり(参考記事:「自粛警察はご当地ナンバーの天敵か」)。
やりたい放題ですが、もちろん、立派な犯罪行為です。
つぎのような報道がありました。
富山県外ナンバーの車に傷をつけたとして、器物損壊罪に問われた富山市の無職の被告の男(65)に対し、富山地裁は11日、懲役4月(求刑・懲役6月)の判決を言い渡した。
出典:読売新聞ウェブサイト 20/09/12 「県外ナンバー車のドアに石で線状の傷、男に懲役4月の判決」 https://www.yomiuri.co.jp/national/20200912-OYT1T50194/
判決によると、男は今年6月5日、新型コロナウイルスへの感染を恐れ、県外移動を控えてもらおうと、富山市内の駐車場で県外ナンバーの車のドアに石で線状の傷をつける嫌がらせをした。
”自粛警察”行為で一発実刑というわけではなく、べつな事件で有罪判決となり、執行猶予中だったことが決め手となったようですが、有罪は有罪です。
いくら新型コロナの恐怖からとはいえ、人様の財産である車を傷つけて、罪にならないわけがありません。
過去にも、駐禁している車に立腹してパンクさせたり、窓ガラスをたたき割った人たちがいましたが、発覚後は、ことごとく逮捕されています(参考記事:「私的「駐車監視員」?」)。
”自粛警察”などと囃すマスコミ報道で、”正義は我にあり”と勘違いした向きもあるかもしれませんが、警察とは名ばかり、やっていることは卑怯ないじめと同じ。
いまだ天災である、新型コロナの脅威は去ったと言い切れない令和2年9月現在ですが、もうじき「GoToトラベルキャンペーン」の対象に、東京が含まれるという報道もあります。
そうなったら、地方に東京ナンバーが溢れかえることになるわけで、再び、各地の”自粛警察”を刺激することになりかねません。
この判決をきっかけに、人災である”自粛警察”が、早期終息することを期待します・・・