自粛警察はご当地ナンバーの天敵か (その他:令和119)

(初出:20/05/31)

 自粛警察を刺激する? 新たな「ご当地ナンバープレート」交付開始・・・
 新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、”3密”とセットで語られることが多い、”都道府県をまたぐ移動自粛のお願い”。
 このお願いをしているのは国土交通省ですが、間が悪いことに、その移動自粛期間中の2020年5月11日、同じく国土交通省が管理する、新たな「ご当地ナンバープレート」の交付が開始されました。
 なぜ、間が悪いのかというと、地方版図柄入りナンバープレート、通称「ご当地ナンバープレート」(参考記事:「ご当地ナンバーつけて走ってよ」)は、”走る広告塔”として、地域の魅力を全国に発信することを目的に交付されているから。
 ”都道府県をまたぐ移動自粛のお願い”をしている最中は、当然ながら、その目的が達せられることはありません。
 国土交通省にしてみれば、自分で自分の首を絞める結果となったわけです。
 もっとも、「ご当地ナンバープレート」の追加が決定したのは2019年10月のこと。
 まさかその半年後、得体の知れないウイルスによる感染症発生により、”都道府県をまたぐ移動自粛のお願い”をすることになるとは、国土交通省自身、想定外だったことはまちがいありません。
 ちなみに、今回新たに「ご当地ナンバープレート」交付地域に追加されたのは、全国17地域。
 北海道(知床、苫小牧)、奈良(飛鳥)、島根(出雲)など各地の名所のほか、都内では「江東」「葛飾」「板橋」の3つが追加※されました。
※参考:国土交通省 「地方版図柄入りナンバープレート」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000036.html)
 そして、こちらも想定外だったろうと思えるのが、新型コロナウイルスに触発されて、各地に出現した”自粛警察”の存在。
 過剰な正義感や危機感などにつき動かされる自粛警察は、緊急事態宣言下の日本各地で活発に活動。
 その最大の標的となったのが、よその地域の住民であることが明らかな、他県ナンバーの車でした。
『このパチンコ店では他にも駐車場で横浜ナンバーの車の下に無数の釘がばらまかれていたり、茨城ナンバーの車のフロントガラスに生卵が投げつけられたりという他県ナンバー狩りがあったという。』
出典:日刊SPA! 20/05/27 「自粛警察、緊急事態解除でも暴走は止まらない? パチンコ店で県外ナンバーに生卵が…」(https://nikkan-spa.jp/1669932)
 ”走る広告塔”といわれるくらい目立つため、駐禁をとられやすいのではないかと思われる「ご当地ナンバープレート」ですが、さらなるリスクの発生です。
 新型コロナウイルスの恐怖が薄れない間、地元以外では、「ご当地ナンバープレート」をつけた車両は、天敵・自粛警察の恰好な獲物として目をつけられ続けるのではないでしょうか・・・