「車両所有者」に請求? 高速道不正通行(罰金:令和151)

(初出:20/10/06)

 高速道を不正通行した場合、駐禁同様、車両所有者に請求されるようになるかも・・・
 たとえば、つぎのような報道。
『大阪・堺市北区に住む42歳の男は、ことし2月、広島から大阪へ高速道路を利用したにもかかわらず、出口の料金所で「直前の入り口から乗った」「ETCが反応しなかった」などとウソを言い、7000円余りの支払いを免れたなどの疑いがもたれている。
 男は、「趣味の魚釣りに行くために、5年くらい前から200回以上やった」と話していて、被害額は120万円を超えるとみられている。』
出典:読売テレビニュース 20/10/06 「高速道路で不正通行繰り返した男を逮捕」(https://www.ytv.co.jp/press/kansai/73773.html)
 このような高速道路の不正通行問題は、古くは日本道路公団時代より問題視されていました。
 ただ、対策はなかなか進まず、全国で初めてETCの不正利用による摘発があったのは、06年7月のこと。
 同年の不正通行件数は約96万1,000件。対して、摘発されたのは45件。
 計算してみると、摘発される確率は45/961,000=0.005%以下と、ほとんどの不正通行が見過ごされていたことが分かります(参考記事:「許されないETC突破」)。
 ただし運営側も、そのまま手をこまねいていたわけではありません。
 その後民営化され、高速道路運営会社になってからは取り締まりを強化。
 結果、不正通行の摘発報道が続きました(参考記事:「これも民営化効果? 高速道路取締り強化」)。
 令和になってからも摘発は続いており、東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)のHPには、摘発事例がずらりと記載されています。参考:ドラぷら 「高速道路の不正通行に対する方針と取り組み」(https://www.driveplaza.com/etc/etc_guide/effort/)
 ちなみに不正通行が発覚した場合、通常料金の3倍返し(通行料金+割増金※免れた通行料金の2倍相当額)の請求がきます。
 逮捕されて3倍返し・・・
 それなりにリスキーだと思うのですが、それでも上記報道のように、後を絶たないのが高速道の不正通行。
 そこでNEXCO東日本が、現在進められている高速道のETC専用化に向けて解決すべき課題として挙げているのが、「ナンバー情報による車両所有者への請求」です。
出典:国土交通省 20/09/09 「社会資本整備審議会 道路分科会第42回国土幹線道路部会」(https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001362776.pdf)
 駐禁の逃げ得を許さないため導入されたのが、車の使用者が「反則金」を納付しない場合、車両の所有者に払ってもらう「放置違反金」制度。
 同じように、高速道を不正通行した車両の通行料金も、「運転してたのは自分じゃない」とドライバーがしらを切った場合、車両の所有者に払ってもらいたいということでしょうか。
 まだまだ課題の一つでしかないので、実現するかどうかは未知数ですが、不正行為の取り締まりがいっそう厳しくなるのは確かでしょう・・・