罰金、自治体で異なるスケールの大小(罰金:令和170)

(初出:20/11/30)

 同じ制度でも、地域によってまったくスケールが異なります・・・
 駐禁をとられ、反則金を納付しないでいると、車の所有者に仮納付書が送付されてくる「放置違反金制度」。
 制度自体は全国共通ですが、運用の規模は、自治体によって大きくちがいます。
 比較してわかりやすいのは、駐禁を確認して回る駐車監視員に業務を委託している警察署の数のちがい。
 2020年11月現在、東京では、駐車監視員に業務を委託している警察署が97署あります。
 対照的に、県全体で駐車監視員に業務を委託している警察署が1署しかない県は、青森県、山形県、山梨県、富山県、福井県、岐阜県、鳥取県、島根県、徳島県、大分県(参考記事:駐車監視員ガイドライン)。
 これら県のドライバーの方は、もし車で東京にいらっしゃることがあるなら、都内では、地元ではあまり見かけなかった駐車監視員があちこちに出没するので、十分注意されたほうがよろしいかと思います。
 また、駐車監視員の数がちがえば変わってくるのが、納付される反則金(放置違反金)の額と、そして滞納される金額です。
 すこし古いですが、つぎのような記事がありました。
『滋賀県警は16日、駐車違反の放置違反金を滞納したとして、大津市内の男性2人の自宅を捜索し、計26万6千円を差し押さえた、と発表した。放置違反金の差し押さえで家宅捜索をしたのは県内で初めてという。』
出典:京都新聞ウェブサイト 19/01/16 「駐車違反の放置違反金滞納で初の家宅捜索 26万円差し押さえ」(https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/2558)
 記事によれば、家宅捜索された2人のうち、駐車違反7件の違反金と延滞金を滞納していた男性が滋賀県で最高額の滞納者で、その額は合計17万4千円だったといいます。
 ところが、滋賀県のすぐ近く愛知県となると、違反のスケールがちがってきます。
 滋賀県では、大津署と草津署の2警察署が違法駐車確認業務を民間委託していますが、愛知県ではその10倍以上、23警察署が駐車監視員と契約中。
 滞納される金額も桁がちがい、20年7月駐車違反を70回以上繰り返して逮捕された男性の反則金は、100万円以上にのぼるといわれます(参考記事:駐禁70回ぶっちぎり)。
 ただ、スケールの大小はちがえども、「放置違反金制度」開始以来13年以上たって初めて、滋賀県で差し押さえが実施されたように、近年、滞納している放置違反金の追い込みが厳しくなっている印象があります(参考記事:逃げ得許さぬ、滞納違反金きつい追い込み)。
 また令和2年の今年は、コロナ禍の影響で、忘年会の自粛など外で飲酒する機会が激減しており、例年なら多数摘発される飲酒運転の件数も減るでしょうから、その分、納付される罰金も減少するはず。
 もしかすると年末にかけて全国的に、滞納放置違反金の回収が、いっそうきつくなるかもしれません・・・