タクシー運賃決定の仕組み、これから (その他103)

(初出:07/07/24) ※アーカイブ 

 タクシー運賃決定の仕組みが変わるようです・・・
『各地域で業績が良いタクシー業者の営業費用(人件費、燃料費など)と適正な利益額の合計(総括原価)を算出。この合計と業者の実際の運賃収入に大きな差がある場合、不足分を値上げで穴埋めする考え方』(http://www.asahi.com/ 07/05/31)・・・
 これが現在の、「総括原価方式」といわれる、タクシー料金運賃値上げ認定の仕組み。
 しかし、一口に”適正な利益幅”といっても、所有タクシーの運用効率向上などの合理化を図ってるタクシー業者と、台数を増やす拡大路線をとってるタクシー業者に、同じ”適正な利益幅”が適用されていいのか・・・
 こうした議論が政府内で交わされたようです。
『05年度にはタクシー乗客が前年度比2.7%伸びたが、車両数はそれを上回る3.5%増え、規制緩和後も廃業する事業者がほとんどない。委員からは「経営努力が見られず、現行の運賃でも経営できている。値上げを認めていいのか」との意見も出た』
(http://www.asahi.com/ 07/04/19)
 単なる値上げでは「消費者の理解が得られない」、そう判断した国交省は、「総括原価方式」を廃止することを決定しました。
 つぎのような記事がありました。
『国交省は総括原価方式を廃止。台数削減といった業者のコスト削減成果を反映する形の料金算定方式を導入する方針を固めた。人件費や燃料費などをどれだけ合理化したかを数値化して、反映する新たな算定方式などを検討するとみられる』
(http://www.asahi.com/ 07/05/31)。
 実施時期は、早くて今年07年8月以降の見通しですが、果たしてどのような算定方式になるのでしょうか・・・

※令和元年10月wikipedhiaではタクシー運賃改定について、つぎのように記載しています。
『営業区域内の7割以上のタクシーが値上げ(値下げ)申請すると、国土交通省はその審議に入る。特に東京地方では、物価安定審議会を開催し、値段の妥当性を審議をする。』
wikipedhia 日本のタクシー/運賃改定 (https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC#%E9%81%8B%E8%B3%83%E6%94%B9%E5%AE%9A)