(初出:06/09/04) ※アーカイブ
”都内タクシー初乗り750円”・・・
06年5月頃からのガソリン価格急騰の影響もあり、タクシー業界にも値上げの動きが出てきました。
つぎのような記事がありました。
『都内23区、武蔵野市、三鷹市で営業するこの業者は8月31日、中型車の初乗り運賃660円を750円に改めることを申請した。加算運賃も含めた値上げ率は10.5%』
『11月末までの3カ月間に、同じ東京の営業地域の全タクシー台数(3万2575台)の7割以上の業者が値上げ申請すれば、同運輸局が審査を始める』
(http://www.asahi.com/ 06/9/02)
タクシーはガソリンではなく、液化石油ガス(LPG)で走りますが、原油が値上がりすればつられて値上がりするのは、ガソリンもLPGも同じ。
もともと過当競争にあえぐタクシー業界は、6月からは「客待ちタクシー」も違法駐車として取り締まりの対象とされるなど、まさに踏んだり蹴ったりの状態なので、今回の値上げ申請も、やむをえずといった感があります。
ただ申請を受けた関東運輸局が、すぐに申請内容の審査をはじめるわけではない(最初の企業の申し出から3カ月間に同一地域の車両台数で70%以上が値上げを申請すれば、地元運輸局が審査に入る仕組み)そうなので、来年06年早々に値上げが実現するということは、まずありません。
500円で乗れる”ワンコイン”タクシー(※06年当時)というのがありますが、このまま値上げが続くと・・・
初乗り1000円の”ワンペーパー”タクシーが登場する日もくるかもしれません・・・
※令和元年10月東京都においては、タクシー初乗運賃は地区によって異なります。
東京23区、武蔵野市、三鷹市=1052mまで420円、以後233mごとに80円。
多摩地区 =2000mまで740円、以後271mごとに90円
島しょ地区 =2000mまで670円、以後250mごとに80円