(初出:06/10/28) ※アーカイブ
06年6月実施の駐禁取り締まり強化による需要増を見込み、都市部では、駐車場関連施設の建設ラッシュが起きていますが・・・
それらが一斉にオープンすると、場所によっては「駐車場が足りない」のではなく、「いつも空いてる駐車場」が出現するおそれが出てきました。
そこで駐車場経営各社では、同業他社との差別化を図っていて、たとえば池袋には、”露天風呂”付きの駐車場がオープンしています。
そうした中、青空駐車場のオーナーの了承をえて、その「上部空間」に建物を建て、そこを店舗として貸し出すという新しいビジネススタイルが登場しました。
『建築用アルミ部材などを販売するSUS(静岡市)と建築企画を手がけるフィル・カンパニー(東京都千代田区)は、都市部にある駐車場の上部空間を活用する事業「フィル・パーク」の第一号店を東京・赤坂にオープンさせる』
(出典:日経BP http://www.nikkeibp.co.jp/ 06/10/20)
この「フィル・パーク」、駐車場オーナーには駐車料収入のほかに「上部空間」の賃貸料が入り、お店をオープンしたい人はビルよりも割安でスペースで借りられ、両者を仲介する会社には仲介料が入るという、うまくいけばみんなにメリットがある、なかなかよくできたシステムかもしれません。
問題があるとすれば・・・
駐車場の「上部空間」にアルコールを出す店があった場合、客が飲酒運転で帰りはしないだろうかということ。
これからは、運転するとわかっていて客にアルコールを提供した店にも罰則が科せられます。
駐車場の真上で経営している店主にすれば、下からあがってくるお客全員を断るにもいかず・・・
かといって、ただのコンビニや喫茶店では利益率が低いし・・・
悩みどころかもしれません・・・
※令和元年、「フィル・パーク」は事業を拡大し、95件の実績があります。
フィルパーク「すべての実績一覧」(https://philpark.jp/works/)