ビートルズがナンパした「駐車監視員」 (その他:令和105)

(初出:20/02/05)

 日本以上に駐車違反の取り締まりが厳しいことで知られる英国ですが、すったもんだの末、ついに20年1月31日EUから離脱しました・・・
 もっとも離脱直後の現在(20年2月)多くの面で移行期間中で、最終的にどうなるか決まっていないことも多いのだとか。
 なにしろ、47年も加盟していた組織と袂を分かつわけですから、金婚式を目前にした熟年カップルが離婚するようなもの。
 すぐに清算できるわけがありません。
 たとえば、これまでは英国の運転免許証があればEU加盟国中どこでも運転できましたが、これからは国際運転免許証が必要になる可能性も指摘されています。
 落ち着くまでにはまだ時間がかかりそうな英国ですが、つぎのような報道がありました。
『英政府は3日、ガソリン車、ディーゼル車の新車販売を2035年に禁止すると発表した。ガソリンと電気を使うハイブリッド車(HV)も禁止対象に含める。気候変動問題への取り組みの一環で、環境に優しい電気自動車(EV)などの普及を促すのが狙いだ。』
出典:時事ドットコム 20/02/04 「英、35年にガソリン車販売禁止 ハイブリッドも、日本勢に打撃」(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020020400287&g=int)
 EU離脱のつぎは、ガソリン車からの離脱・・・
 もともと2040年実施が予定されていた措置を早めることにしたようですが、英国内で生産される自動車の半分はトヨタ、ホンダ、日産によるもの。
 日本にも多大な影響がありそうですが、こちらの先行きも EU離脱同様、まだ紆余曲折ありそうです。
 ところで英国といえば、メンバーが勲章をもらったビートルズが「駐車監視員」の歌を歌っているのをご存じでしょうか。
 曲名は「ラヴリー・リタ」、ビートルズ最高傑作のアルバムとする人も多い「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に収録されています。
 ポール・マッカートニーが、のっけから歌うサビのフレーズ、「Lovely Rita meter maid」。
 ”meter maid”とはアメリカのスラングで、意味は”駐車違反取り締まりの婦人警官”。
 この歌、”可愛いリタ、駐車違反の取り締まり”と呼びかけ、ナンパしている歌なのです。
 wikipedia※によれば、駐車違反で切符を切られたポールの実体験から生まれた曲だということですが、さすが世界一のバンド、駐車違反くらいでは怒らず、むしろラブソングに仕立ててしまったあたり、さすがです。
 ちなみにジョン・レノンは後日、もらった勲章を返還していますが、その理由は「イギリスのナイジェリア/ビアフラでの内戦への関与、ベトナム戦争におけるアメリカへの支援、『コールド・ターキー』がチャートを下降していることに抗議して」であって、もちろん、駐車違反に抗議してではありません・・・

※「ラヴリー・リタ」(出典:wikipedia