「2つでじゅうぶんですよ、わかってくださいよ」 空飛ぶクルマ(その他:令和125)

(初出:20/06/26)

このタイトル、なんのこっちゃとお思いの方・・・

このタイトル、1982年公開の名作SF映画「ブレードランナー」冒頭で、屋台のおじさんがハリソン・フォードに話す日本語のセリフでなのです。

映画の舞台となるのは、高層ビルが立ち並ぶ超未来都市。

ごみごみとした地上に立ちならぶ屋台でヌードルを頼み、トッピングを4つ入れろというハリソン・フォード演じる主人公。

そのオーダーを拒否した店主が発したセリフが、「2つでじゅうぶんですよ」です。

ストーリーには関係ありませんが、思いがけず聞こえてくる日本語と相まって、ファンの間では有名なこのシーン。

じつは、そのシーンに登場するのが、本稿で取り上げる「空飛ぶクルマ」にそっくりなのです。

そのエアタクシーは、イスラエルの会社が制作する「CityHawk」。

その飛び方が、まさに「ブレードランナー」に出てくる「空飛ぶクルマ」(作中では”スピナー”)と同じでした。
「CityHawk」の動力について、つぎのような報道があります。

イスラエル拠点のUrban Aeronauticsは、二酸化炭素排出量ゼロの水素電力をeVTOL CityHawkに実装する契約をHyPointと締結した。

出典:DRONE 20/06/24 「Urban Aeronautics、CityHawk水素駆動化のためにHyPointと提携」https://www.drone.jp/news/20200624111546.html

「空飛ぶクルマ」の開発をめぐっては日本でも、トヨタ(参考記事)をはじめ、JAL(参考記事)、NEC(参考記事)など、業種を問わず、さまざまな企業がしのぎを削っています。

コロナ禍で増えたといわれるマイカー通勤ならぬ、エアカー通勤ができる未来が、いよいよ手の届くところまできました。

ところで、この「空飛ぶクルマ」が駐禁をとられたら、どうなるか。

おそらく地上と鎖でつながれ、離陸できないようにするのではないかと思われますが、宙に浮いてても駐車というのか、ちょっと微妙な気が・・・