揺らぐ次世代車の必要性(その他:令和181)

(初出:21/01/06)

空飛ぶクルマに自動運転、コネクテッドカー、ガソリン車禁止・・・

車をめぐる話題が尽きない昨今ですが、本日ニュースを見ていて、ふと根本的な疑問が湧きました。
「そもそも、移動する必要がどれくらいあるのだろう」

今日1月6日、東京都で新型コロナウイルスの感染が確認された人が過去最多の1,591人を記録したとの報道がありました。

また、明日1月7日に発表される二度目の「緊急事態宣言」には、不要不急の外出を控え、仕事はなるべくテレワークでするようにという内容が含まれることが確実視されています。

このような、なるべく人と会うなといわれているような状況下では、車に限らず、あらゆる移動手段の価値は暴落します。

高速道路、新幹線、飛行機などの交通手段で混雑しているものはなく、すべてガラガラです。
唯一の例外は、通勤の満員電車ぐらいでしょうか。

道路が空いている副産物として、交通事故死も減りました。

2020年に全国で起きた交通事故による死者数が前年比376人(11.7%)減の2839人だったことが4日、警察庁のまとめで分かった。統計が残る1948年以降での最少を4年連続で更新し、初めての2000人台となった。

出典:時事ドットコム 21/01/04 「交通事故死、20年は最少2839人 東京53年ぶり全国最多―警察庁」 https://www.jiji.com/jc/article?k=2021010400600&g=soc

空飛ぶクルマ開発の目的のひとつに、都市の渋滞を避けた通勤がありますが、その前提条件が消滅してしまっているのです。

このまま道路が空いたままの状況が続けば、次世代の車の開発にも支障が出てくるかもしれません。
需要がなければ供給も必要ないのですから。

ちなみに需要と供給という点では、近年、駐禁車両も減少しているのですが、それに合わせ、駐車監視員の人数が減っています(参考記事:駐車監視員の狭き門)・・・