(初出:21/11/16)
公道を走れる電動キックボードの条件・・・
”ポチる”でおなじみのAmazonで探すと、ずらずらと出てくる「電動キックボード」。
しかしこれ全部、買ってすぐに町で乗れるわけではないので要注意です。
家の庭や会社の敷地など私有地であれば、問題ありませんが、道路を走行するには、まずナンバーが必要です。
そして、自賠責保険(共済)への加入。
もちろん、免許もないと無免許運転になってしまいます。
また都市部で、ヘルメットなしで走る電動キックボードを見たことがある人もいるかもしれませんが、ヘルメットなしで走行できるのは、実証実験の特例措置として認められた事業者の、シェアリングタイプの電動キックボードだけ。
2021年11月現在、個人が購入した電動キックボードには、ヘルメット着用が義務付けられているのです。
詳しくは、警視庁のHPに記載されていますが、まとめると、つぎのような感じ。
個人で購入した電動キックボードで町を走るには、
・運転免許
・保険加入
・ナンバープレート
・ヘルメット
が必要。
(※参考:警視庁 21/10/21 「電動キックボードについて」 https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/torikumi/kickboard.html)
それに、子どものおもちゃの大型版のような見た目でも、電動キックボードは、れっきとした車両です。
自転車と同じような感覚で、そのへんに停めておくと、駐禁を確認されるかもしれません。
そもそも、実証実験を今、行っていることからも分かるように、電動キックボードをめぐっては、交通ルールをどうするか、警察庁の有識者会議で検討している真っ最中です。
CO2を排出しない、SDGs時代のモビリティとしても期待される電動キックボード。
主に検討されているのは、
・ヘルメット着用義務
・原付免許の要否
・走行場所の拡大(自転車と同様の取り扱い等)
の3点ですが、実証実験を行っている電動キックボード事業者と、検討会有識者の意見はちがっており、まとまっていません。
(※参考:「多様な交通主体の交通ルール等の在り方に関する有識者検討会」
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/council/index.html)
電動キックボードが普及するには、まずは、この検討会での結論待ちとなり、町中であたりまえに、電動キックボードが走り回る光景が見られるには、もう少し時間がかかりそうです。
ちなみに先に書いたように、現在すでに、多くの電動キックボードが発売されていますが、公道を走れる電動キックボードは、まだまだ少数派。
中には、ウインカーやブレーキライトなど公道を走るために必要な装備がない製品もあります。
ブームになるまえに、時代の先駆者として、颯爽と電動キックボードを乗り回すという選択肢もあるかと思いますが(映えるし)、その場合は、購入する電動キックボードが公道走行可能かどうか、よく確認されることをおススメいたします・・・
※参考|個人で買える電動キックボード(Amazon):
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