(初出:20/01/23)
逮捕のカウントダウン、5回に早まった可能性・・・
駐禁をとられたあとの手続きは、つぎのような流れで進みます。
1、警察署に出頭しての「反則金」納付命令
2、出頭命令を無視すると車両の持ち主に「放置違反金」の納付書郵送
3、「放置違反金」を納付しないと催促
4、催促を無視していると出頭命令(※注:出頭命令は駐禁限定ではなく、他の違反でも出されます)
5、出頭命令を無視していると”滞納処分”(財産差し押さえ等)または”逮捕”
これまでの報道では、最終手段である”逮捕”にいたるのは、一般的には”6回”の出頭命令を無視したあとでした。
ただ、この数字は明文化されたものではなく目安の数字であり、法的な根拠はありません。
19年から規制が強まった「ながら運転」について、”2秒以上注視したらアウト”という謎のルールが広まったことがありますが、この”2秒”という数字があてにならないのと同じです。
そのためこれまでも、「また出頭命令がきたけど、まだ5回目だから大丈夫だろう」と思っていてもいきなり逮捕される可能性があったのですが、本格的にカウントダウンが早まったのではないかと思わせる報道がありました。
『神奈川県警交通指導課は22日、交通違反に伴う長期未出頭者に対して、昨年1年間の強制捜査の実施結果を発表した。摘発されたのは71人(前年比1人増)で、うち逮捕されたのは60人(同8人増)だった。
出典:産経ニュース 20/01/22 「交通違反長期未出頭で60人逮捕 神奈川県警」https://www.sankei.com/affairs/news/200122/afr2001220026-n1.html
同課によると、飲酒運転などで交通切符(赤切符)を交付された人や、反則金を納付しなかった人に、簡易裁判所へ出頭を要請するも、5回以上の要請に応じなかった人が対象。』
警察発表が元となっている記事には、はっきりと出頭命令5回以上と書かれています。
もちろん、この5回という数字にも法的な根拠があるわけでなく、4回、3回、場合によっては1回出頭命令を無視しただけで逮捕される可能性はあります。
本来、警察からの命令は無視すべきものではないのです。
「まえにも出頭命令を無視したけど、なにもなかったから大丈夫だよね」という勝手な判断は、自分で自分の首を絞めることになりかねないので、じゅうぶん注意が必要です・・・