あおり運転容疑者、あおられる(逮捕:令和138)

(初出:20/08/19)

 やはり、逮捕第1号は派手にあおられました・・・
 つぎのような報道がありました。
『大分県別府市で車の通行を妨害する目的で急ブレーキをかけるなどしたとして、県警が道交法違反(あおり運転)容疑で日出町の派遣社員の男(46)を逮捕する方針を固めたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。警察庁によると、逮捕されれば、あおり運転を厳罰化した6月30日の改正道交法の施行後、全国初めてとみられる。』
出典:共同通信ウェブサイト 20/08/18 「あおり運転厳罰で初逮捕へ、大分」(https://www.47news.jp/news/5150831.html)
 2020年6月30日から取締りの対象となった、「あおり運転」(参考記事:「あおりダメ。ゼッタイ。」)。
 これまでの経緯からして、厳罰化は当然の流れだとは思いますが、問題は、厳罰化されたことを世間にどう浸透させるか。
 こういう時の対応は、ほぼ決まっています。
 逮捕第1号が派手に報道されるのです。
 いい例が、駐車監視員制度が導入された際の、逮捕第1号。
 2006年6月6日、駐車監視員に暴行したアルバイト店員が逮捕された件は、全国のテレビ、新聞で実名で報道され、犯人はさらし者となり、結果見た人に「ああはなるまい」と思わせる、駐車監視員制度の強力なアピールにつながったのです(参考記事:「全国初、逮捕1号」)。
 こうした流れは、今回の「あおり運転」でも変わっていませんでした。
 前出のように、まだ逮捕もされてないのに、大々的に逮捕を予告。
 そしてその数時間後、ほんとうに容疑者は逮捕され、NHKをはじめ、多くのテレビ、新聞は「あおり運転」逮捕第1号として、実名で事件を報じました。
 本サイトでは記載しませんが、これだけあちこちで流れれば、容疑者の名前がネット上から消えることはないかもしれません。
 この報道を目撃した人の多くが、「ばかなことをしたな。ああはなるまい」と思ったことでしょう。
 一罰百戒。
 もちろん悪いのは、あおり運転をしたうえ、「包丁で刺すぞ」と脅迫した容疑者です。
 ただ今後、「あおり運転」で逮捕された容疑者が、すべてこのようにさらし者にされるかというとそうではなく、早々に”ありふれた事件”となり、報道されなくなります。
 たとえば、駐車監視員制度でいえば、逮捕者が全国で12名を越えたくらいから、関連報道を目にする機会がほぼなくなりました(参考記事:「ベタ記事にもならない?」)。
 やったことは変わらないのに、不公平なような気もしますが、やったことが事実ならば、ここはもう、「ばかな真似をして自分のような目に会わないよう、身体を張って万人に警告した」とでも思って観念するしかないかもしれません。
 だからといって、処分が軽くなるわけではないので、まあ、納得はいかないかもしれませんが・・・