じつはペースが落ちてる駐禁確認数 (取締:令和99)

(初出:20/01/20)

 1日平均2.2台にまで低下・・・
 06年から導入された「駐車監視員」制度について、当サイトではしつこくも、開始当初から動向を追っているわけですが、長いことやっていると色々興味深い数字が出てくるものです。
 たとえば、「駐車監視員」が導入された06年6月~8月の3ケ月で、駐禁ステッカーを貼られた車の台数は236,608台
 当時、全国の警察署で契約した「駐車監視員」の数は1,580人。
 「駐車監視員」は2人1組(ユニット)で行動するので、ユニット数でいえば790ユニット。
 ステッカーを貼りつけた台数(236,608台)÷ユニット数(790)÷日数(91日)=約3.3台。
 つまり、「駐車監視員」制度がスタートして3ケ月当時、「駐車監視員」1ユニットが1日に確認する駐禁車両の平均台数は、約3.3台でした。
 では、それから10年以上が経過した現在はどうなっているかというと、つぎのような発表がありました。
『放置車両の確認事務は、平成31年4月現在では、全国413警察署において、50法人に委託しており、約2,000人の駐車監視員により、地域住民の意見、要望等を踏まえて策定・公表されているガイドラインに沿った、メリハリのある違法駐車の取締りが行われている。
平成30年中の放置車両確認標章の取付件数は、117万4,633件(うち駐車監視員によるものは81万3,802件)であった。』
出典:警察庁 令和元年11月 「駐車対策の現状」(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/seibi2/kisei/tyuusya/parking.pdf)
 ここで発表された数値を、先の06年の数式に当てはめると、つぎのようになります。
 ステッカーを貼りつけた台数(813,802台)÷ユニット数(1,000)÷日数(365日)=約2.2台。
 「駐車監視員」が1日に駐禁ステッカーを貼る車の平均台数は、06年に比べ、1台以上減っているのです。
 この事実を持って、「駐車監視員の職務怠慢だ」と早とちりしそうな方もいらっしゃるかもしれませんが、それは誤解です。
 そもそも「駐車監視員」導入の目的は、交通事故の原因ともなる駐禁をなくして、駐車秩序の改善を図ること。
 そういう意味では、「駐車監視員」に確認される駐禁車両が減少しているのは、むしろ制度が功を奏している証拠といっても過言ではないのです。
 たとえていうなら、軍隊がヒマなのは平和な証拠、と同じような感じ。
 実際警察庁の統計表によれば、交通事故による死者数も、「駐車監視員」導入前年(05年)は6,937人だったのが、平成30年(18年)には3,532人まで減少しています。
 死者数減少の功績がすべて、「駐車監視員」のおかげとまではいいませんが、大きな要因のひとつであることはまちがいないはず。
 迷惑な違法駐車を1件でも減らすため、雨の日も風の日も、「駐車監視員」は担当地域を巡回するのです。
 もっとも、駐禁ステッカーを貼られたドライバーからすれば、ただのいまいましいミドリムシかもしれませんが・・・